東海自然歩道 その55
   -猿投神社から勘八山まで-

 2018年10月14日(日) 曇りのち晴れ

 9月は色々と忙しくて東海自然歩道歩きは40日ほど間隔が空いてしまいました。その間に猛暑は去り、その代わりに台風が立て続け襲来して怖い思いをしました。東海自然歩道を歩き始めて3回目の曼殊沙華の赤い花は、今年は紀勢本線の電車から眺めていました。日曜日の朝6時05分の地下鉄で新大阪に向かい、のぞみ102号で名古屋に着いたのは7時22分でした。名鉄本線で知立まで行って乗り換えて、終点猿投駅に8時50分に着きました。バスはないので電話でタクシーを呼んで猿投神社まで行きました。9時20分に猿投神社に着きました。長い参道を歩いて行くと本殿がある広場に出ました。この日は秋祭りのようで、万幕を張ったり、お神輿を並べていたりと、忙しそうでしたが、まだ参拝客は誰もいませんでした。お邪魔にならないようにお参りして、歩きの準備を始めました。





 9時20分に猿投神社を出発して、1時間ほど舗装道路を歩いて行くと、3.4キロ地点で「昭和の森」という広大な自然公園に入りました。森の中の歩きやすい山道をどんどん歩いて行って、6.4キロ地点で11時になったので休憩しました。そこから少し歩いて行くと公園の管理事務所を通過しました。結局1時間「昭和の森」を歩いたことになります。林道に出て暫く歩いて山道に入りました。この辺りから山道には真新しい猪の掘った跡が続いていました。明け方まで降った雨の後に掘られていて、今朝猪が食べた朝ご飯の跡でしょう。「猪は夜行性なので、今頃はミミズを食べておなかが膨れて寝ている」筈だと勝手に信じて、それでも周囲に十分気を付けながら歩いて行きました。暫く歩いて行くと、小さな池のそばに休憩所がったので昼休みにしました。お結びを食べて水を飲んで、少し秋めいてきた風景を楽しみました。ここまで8.2キロ歩きました。
 再出発して、どこまでも猪の掘った跡が連続する山道を1時間ほど歩いて行くと、矢作川の支流の飯野川に沿った西広瀬町の集落に出ました。ここで危うく道を間違えそうになりましたが、川の流れる方向が逆だと気が付いて難を逃れました。道端の畑で数人の学生らしい若者が這いつくばって何かを採っていました。どうも農作業ではないらしいので「何を取っているのか?」と聞いてみました。「小さなクモを探しています」という答えでした。東海自然歩道のルートに戻って歩いて行くと、集落に出て、その先に矢作川に架かる広梅橋がありました。


 台風の被害               矢作川の簗も被害

 三河広瀬駅跡              越戸ダム

 矢作川に架かる広梅橋を渡ると、右側に線路と駅跡がありました。行ってみると、廃線になった名鉄の三河広瀬駅でした。ここは駅舎、ホーム、線路が保存されていました。駅を見物して、東海自然歩道の道標に従って向かいの石段を登ると小さな神社がありました。広瀬城跡の説明板がありました。城跡の小山を下りて、東広瀬町の分かりにくい道を慎重に辿りながら、登って行くと舗装道路に出ました。ここからは単調な道路を南下していきます。丘の上なので矢作川は見えません。14時を過ぎて、下り坂を進んでいくと県道に出ました。もうすぐ勘八山の麓のはずです。峠になっている道の横に、「東海自然歩道」の道標に「勘八山」と書いていたので、本日の目標地点と判断しました。16キロ地点です。
 ここからは帰り道で、名鉄の平戸橋駅まで歩くことになります。矢作川に沿ってどんどん歩いて行くと、越戸ダムがありました。矢作川に堰を作っているだけの、規模でいえば瀬田川の南郷洗い堰よりは少し大きいぐらいで、何のためのダムなのかよくわかりませんでした。更に歩いて平戸橋を渡ると300メートルぐらいで平戸橋駅がありました。本日は18.5キロ歩きました。猿投から来た名鉄に乗って知立に出て、名古屋からは近鉄に乗り換えて難波に19時に到着しました。
 (累計914.0キロ/1700)