東海自然歩道 滋賀県本線ルートその1
-石山寺から紫香楽宮跡まで-
2018年5月24日 晴れ
石山寺 山門 まほろばの道との分岐点
南郷洗い堰 悪路を行く
悪路を行く その2 泣き不動
東海自然歩道は、箕面から出発して京都を経て比叡山を上り、琵琶湖西岸から音羽山を経て石山に至ります。石山で道は二つに別れ、一つは南下して宇治、奈良方面に向かう「まほろばの道」です。もう一方は、石山から東へ紫香楽の宮経由で柘植に至る本線ルートです。2年前の桜が咲くころに石山に来て、迷わずにまほろばの道を選びました。おかげで、いままでよく知らなかった近畿の山間部と古代からの名所、旧跡を訪れることができました。ただ、このまほろばの道から柘植で本線に合流するのに1年以上を要したのでした。本線ルートは信楽経由で柘植まで約50キロと2回位に分ければ適当な距離で、暇なときに日帰りでやっつけてしまおうとかねてから考えていました。今回、梅雨の合間を縫ってこの「気になっていたルート」を歩くことにしたのです。
新大阪駅を午前6時37分発の新快速で石山へ行きました。駅前からバスで石山寺まで行き、7時50分に石山寺前を出発して歩き始めました。2年前に来た時は桜が満開でした。今はもう藤の花も咲き終わっています。8時頃にまほろばの道との分岐点を通過して南郷洗堰に向かいました。事前学習では折れ曲がった通学路を辿る住宅の中の道が、とても分かりにくい印象でした。実際その通りになって道標を見失い、仕方なくGPSを参考にして瀬田川に会合するように国道を歩いて行きました。08時40分の南郷洗堰に到着しました。これは2代目の堰で、明治時代の堰跡も少し残っていました。ここから天神川に沿って東に歩いて行きました。1時間ほどで舗装道路が終わり、午前10時半頃から本来の山道に入って行きました。
不動寺の石像 不動寺
三筋の滝 信楽町のシンボル
雲井駅はトイレのほうが大きい 信楽高原鉄道
11時10分に泣き不動の祠に到達しました。出発から11.3キロ地点でした。登り道を進んでいくと不動寺がありましたが、人は住んでいないようでした。休憩所があったので一休みしてどんどん降って行きました。田代川を渡ると県道に出ました。舗装道路を歩いて行くと大きな水音が聞こえてきました。道路から少し入ったところに三筋の滝がありました。前日の雨で水量が増えていて、滝は迫力がありました。17.7キロ地点でした。30分ほどで田代の集落に到着しました。そこから再び山道に入りましたが、気温が高すぎてバテ気味です。21キロ地点で14時になりました。ひたすら歩き続けて、16時頃についに信楽の狸の焼き物が散在する信楽の町に到着しました。最後に紫香楽の宮跡を通って、高原鉄道の駅に出れば今日はおしまいなのですが、ここでまたしても迷ってしまいました。鹿除けの柵をくぐって宮跡の雑木林に入って行ったのですが、周囲はよく見えないし道路も微妙に曲がっていたり別れていたりしていて、たどり着いた先は田んぼの中の集落でした。おばさんに「高原鉄道の駅」を聞いても今一つ方角がよくわかりません。お礼を言って別れて、とにかく大きな道路を探して行きました。GPSで場所を確認してみると、雲井駅が近そうなのでそちらに向かうことにしました。16時20分に、信楽高原鉄道雲井駅に到着しました。1時間待って17時14分発の貴生川(きぶかわ)行きに乗って、草津経由で帰ってきました。
(本日の歩行距離 28.7キロ)