東海自然歩道 その49
-犬山城から名鉄善師野駅まで-
暑中お見舞い申し上げます。2018年は5月までは順調に東海自然歩道を歩いていたのですが、6月18日の大地震で暫くはそれどころではありませんでした。更に7月になって梅雨末期の大雨が西日本を襲いました。そして、その雨が上がったら体温を上回る酷暑となりました。連日、テレビは「命に係わる高温」と脅しつけるので、無理して山に入ってぶっ倒れては人様に迷惑をかけるので、老人は家でおとなしくせざるを得ません。台風が去って30℃前後の普通の夏になったら再開しようと思います。皆様、ご自愛ください。 7月28日 記
2018年4月16日 晴れ
最近冬ごもりから抜け出して、歩きのペースが上がっているようです。今回は犬山から善師野まで歩いた後で犬山に一泊して、翌日に続きを歩いて入鹿池まで行き、明治村から帰ってくる計画です。初日は区間が短いので、出発はいつもより1時間も遅い、午前7時前にモノレールの少路駅を出ました。節約のため新幹線には乗らず、近鉄特急で名古屋まで行きました。難波発8時で、名古屋には10時9分に到着しました。名鉄犬山線に乗り換えて、犬山遊園駅に着いたのは10時30分でした。前回は疲れ果てて門前を通過しただけの犬山城から今日は歩き始めることにしました。
名鉄 犬山公園駅 犬山城 大手門前
木曽川と犬山城 寂光院
犬山遊園駅のすぐ北を流れている木曽川へ出て、川沿いに犬山城へ向かって歩いて行きました。葉桜になった並木道を登って行くと、神社が二つ並んでいて、その横が犬山城の登り口で、大手門に向かって石段があります。お城は木曽川に突き出した山の上にあるので、遠くから見れば誠に威厳があり美しい風景になるのですが中に入って見物するのは遠慮して、大手門の前から引き返して広場に戻りました。ここで準備を整えて、午前11時20分に犬山城を出発しました。
木曽川沿いに歩いて名鉄の鉄橋と並んで架かっている犬山橋をくぐって行きました。鵜飼い舟の乗り場を過ぎて、車の多い車道をしばらく行って右に折れて、善光寺山公園に入っていきました。坂道を登って行くと「日本モンキーセンター」があり、その遊具の下をくぐり抜けて行きました。それから道標にしたがって登り降りしながら歩いて行って、12時30分に寂光院に着きました。犬山城から3.8キロで、お寺までは立派な長い石段が続いていました。寂光院の見晴らし台からは新緑の山々や市街地がきれいに見えました。
寂光院 展望台より 悪路に難儀する
恵那コースと愛知県コースの分岐
寂光院の裏山にあたる山は標高こそ270メートル余りですが、結構登り降りがあり、脆い石だらけで足場も悪くて難儀しました。13時15分に三角点に到着。4.7キロ地点で、休憩所があったので休憩を取りました。お結びを食べていると、周囲を黄色い蝶が飛び回っていました。ここで元昆虫少年の習性が突然よみがえってきました。「ギフ蝶?」、と希少種の名前が頭の中に浮かんできました。こうなったら確かめずにはいられません。周囲に咲き誇る山ツツジを巡回して飛んでいる黄色い蝶をなんとかカメラに収めようとしましたが、静止してくれません。大きさと色から判断すればきわめてギフ蝶らしいのですが、何しろ大昔に図鑑で写真を見ただけなのですからあてにはなりません。ツツジの周りをうろうろしながら、時折花に寄ってくる蝶を観察した結果は、残念ながらギフ蝶ではなく、普通のキアゲハでした。冬を蛹で越して羽化した蝶は成虫が夏型よりは一回りも二回りも小さいので、丁度色といい大きさと云いギフ蝶にそっくりになるようです。30分以上も偽ギフ蝶を追いかけてしまいました。
再び歩き始めて、坂道を下っていくと、恵那コースとの分岐点に出ました。14時30分でした。ここから本線コースは右に曲がって坂道を降って、名鉄の善師野駅へと向かいます。30分程で駅に到着しました。本日は8.5キロ歩きました。電車で犬山駅まで行って、ビジネスホテルにチェックインしました。今日は時間的にも距離的にも贅沢な一日でした。明日に備えて夕食は,ウナギ屋さんで上うな丼を奮発しました。
(累計 814.8キロ/1700)