東海自然歩道 その48
   -岐阜県長良川千鳥橋から愛知県犬山まで-

2018年4月5日 曇り

 今回でついに愛知県に入りました。大阪府、京都府、滋賀県、奈良県、三重県、岐阜県と歩いて7県目になります。今年で桜の季節は3回目となります。次はどこで桜を眺めるのでしょうか。すでに散り始めた桜を見ながら、長良川から木曽川までを歩いてきました。今回は新幹線を、スマートEXという切符なしで乗る、年寄りにとっては難しいやり方で乗ってみることにしました。前日にスマホで列車を予約して、当日は改札でピタパをIC読み取り機にかざすだけで乗れるというのです。料金はクレジットカードから引き落とされることになっているようです。
 モノレールの始発に乗って、午前6時5分千里中央発の御堂筋線で新大阪までの経路はいつもと変わりません。新幹線の改札口でピタパをかざすと、なんの支障もなく通過できました。列車名と時間、座席番号を書いた小さな紙片が出てきました。確かに、券売機であれこれ操作するよりははるかに簡単です。のぞみ206号は爆走して7時30分に名古屋に着きました。東海道線に乗り換えて岐阜駅には8時10分に到着、更に路線バスで長良橋まで行きました。前回終了時は、千鳥橋からここまで4.5キロを歩く羽目になって消耗したので、今回はタクシーで千鳥橋まで行くことにしました。


 長良川 千鳥橋付近


 午前09時丁度に千鳥橋を出発しました。長良川の清流を見ながら千鳥橋をくぐって、芥見(あくたみ)を目指しました。長良川リバーサイドウェイという名の道路をくぐるように書いた東海自然歩道の道標があったので、その通りに歩いて行きました。事前学習の道とは違っていたので地図を見て予定経路に合流すべく田んぼの中の道を歩いて行って、神社の前で道標を発見しました。やっぱり先ほどの道標の指示が間違っていたのです。幸い大間違いにならずに済んでよかったと、ほっとしました。1時間で4キロの快調なペースで芥見の住宅街を抜けて、老洞峠に向かって舗装道路を登って行きました。すでに葉桜となり、山はみずみずしい新緑になっていました。
 途中に清掃センターの巨大な工場がありました。そこを抜けると老洞峠で「権現山登山口」と書いた看板が立っていました。各務原(かがみはら)市に入ったようです。近くに航空自衛隊岐阜基地があるので、小型ジェット機の音が頻繁に聞こえてくるようになりました。一旦平地まで降ってそこからまた緩やかな舗装道路を登って行きました。出発から2時間10分、8.7キロ地点に溜池が3つ連なっている、その名も「三ツ池」という場所に休憩所の東屋があったので、ここでお結びタイムにしました。新緑の中でお結びを2個食べてお茶を飲んで一休みです。さらに歩いて峠を越えていくと、また清掃センターがありました。今度は各務原市の工場のようです。舗装道路から山道に入ると、ゴルフ場(各務原カントリークラブ)の敷地のそばを歩くことになりました。ゴルフをしながら歩くとそれほど感じないのですが、ゴルフ場というのは結構山の中に無理をして作っているということがよくわかります。




                                  日の出不動
 寒洞池という結構大きい池に出ました。美しい新緑を眺めて一休みして、本日の歩きの後半戦に入って行きました。ところがこれが大波乱の展開になるのでした。暫く山道を歩いて行くと「各務野自然遺産の森」という看板がありました。どうやら各務原市の自然公園のようで、広い敷地の所々にやたらと標識が立っていました。その中に東海自然歩道のものも含まれていて、歩道やマウンテンバイク用の道などの中にそれが入り混じっているのです。公園駐車場まではなんとか間違えずにたどり着いたのですが、ここから「日の出不動」を経由して犬山まで行くところで間違いが起こりました。本来は広い車道を右に行くべきところを、雰囲気のいい山道を谷沿いに行ってしまったのです。暫く行くと公園の解説板がありましたが、これがひどくわかりにくい代物で、「迫間不動」と書いてあったので、そちらに行ってみました。お不動さんが見えてきたので、GPSで確認してみると、見事に間違えていました。ここらあたりはやたらと不動尊があって、日の出不動と迫間不動はもちろん別物です。仕方なく単調な車道をとぼとぼと歩いて日の出不動方面へ向かいました。40分歩いて本線に合流しました。白い幟が沢山はためく不動さんの前を通り過ぎて鵜沼に向かって歩いて行きました。ここでまた小さく道を間違えて、これはすぐに復旧しました。ここまで約5時間で19.3キロ歩いてきました。


 ついに名鉄に遭遇                     春の犬山城

 平野部に出て、小さな川沿いを南下していくと、「中山道鵜沼宿」の古い街並みに出ました。更に歩いてJR高山本線、名鉄各務原線の線路を渡りました。名鉄の赤い車両の普通電車が走ってきました。東海自然歩道で初めて見た名鉄です。暫く行くといきなり木曽川に出ました。その先に犬山城が優雅な姿を見せていました。道標にしたがって、お城を見ながら「ライン大橋」を渡り、犬山城の大手門へ向かいました。さすがに国宝だけあって人も多いし、お店もたくさんありました。23.0キロ、あと少しで今日のゴールの名鉄「犬山遊園」駅です。15時20分に駅に到着、総歩行距離は24.1キロでした。帰路は名鉄犬山線で名古屋駅に出て、近鉄特急に乗り難波まで帰りました。千里中央経由で帰宅したのは午後8時でした。
 (累計 806.3キロ/1700)