東海自然歩道 その45
−横蔵寺から神海(こうみ)まで−
2018年3月30日 晴れ
冬季の積雪の為暫く見合わせていた区間のうちの後半部分を歩きました。前回の区間では名残の雪が道端にありましたが、今回は急に暖かくなった3月の陽気ですっかり春景色になっていました。あまりぐずぐずしているとせっかく寝ている山ビルが起きだしてくるのではないかという心配もありましたが、まだ最低気温が10℃を切っているせいか、山道で出会うことはありませんでした。
モノレールの始発便に乗って、千里中央で御堂筋線に乗り換えて新大阪まで行きました。そこから東海道線新快速で米原まで行って、大垣行きの鈍行に乗り換えました。更に大垣からは養老鉄道の揖斐行きに飛び乗って、揖斐には9時前に着きました。揖斐川町コミュニティーバスの横蔵行きは1時間後なので、ここは奮発して、電話でタクシーを呼びました。タクシーは20分ぐらいで横蔵寺に着きました。5000円でした。
早速山道の急坂にかかる 旧横蔵寺跡
熊谷直実の墓 横蔵寺本堂跡
装備を整えて、9時45分に横蔵寺を出発しました。このお寺は江戸時代の初めに今の場所に移って再建されたそうです。それから400年以上経っているので本堂や三重塔などが古風ないい雰囲気を持っています。お寺の奥に小さな石の橋があって、そこから急な登りの山道が始まっています。元々の横蔵寺はこの急な道を登ったところにあって、戦国時代に焼かれてしまったとのことです。歩いて行くうちに、昔の横蔵寺の建物の礎石や、僧兵が馬の鍛錬をした馬場跡、熊谷直実のお墓などの看板がありました。
1時間ほど喘ぎながら登って行きましたが、GPS上では1キロしか進んでいません。旧横蔵寺の寺域から出てさらに1時間、出発から2.2キロ地点で林道に出ました。またすぐに山道に入りました。妙法が岳までは標高630メートル付近の尾根をつたって歩くので、小さなアップダウンが果てしなく続きました。11時45分に昼休みにしました。標高610メートル、出発からわずかに2.8キロしか進んでいません。お結びを2個食べて、水分を補給して再出発です。根競べのような小さな上り下りの階段道をうつむいて1時間ほど行くと、尾根道の横に「妙方ヶ岳667メートル」の標識がありました。
妙法が岳頂上 谷汲山奥の院
ここから華厳寺に向かって急激な降りを足元に注意して降りていきます。山ビルの姿は見えません。暫く歩いて行くと、突然華厳寺の奥の院のお堂が現れました。それから更に降ったところで東海自然歩道の道標を見落としてしまったらしく、曲がりくねった林道のほうに出てしまいました。歩くのは足元に神経を使う必要が無いので楽ですが距離は相当遠くなります。引き返すのもしゃくなので、あきらめて林道を降って行きました。ついに14時30分になって西国33カ寺の結願寺、華厳寺の山門脇に出ました。横蔵寺から9.3キロ、4時間45分かかりました。丁度桜が満開で参詣客が沢山いました。私もその中に混じって参道を登り、本堂にお参りしました。
華厳寺の桜 山門
本堂までの階段 こうみ駅
本堂の脇にある池を過ぎて山道に入り、いよいよ神海に向かってラストスパートに入りました。そうはいってもお寺の裏はまたまた急激な登りの山道で、疲労濃い中をあえぎながら登って行きました。30分ほどで登り終えて峠からは下りとなり、やがて林道に出ました。徐々に景色が開けてきて根尾川が見えてきました。この川の対岸に樽見鉄道の神海駅があります。橋を渡るために迂回して歩いて、16時30分に神海駅に到着しました。もうへとへとで、16時58分の電車まで駅のベンチで休憩しました。本日の歩行距離は16.0キロ、距離の割には大変なところでした。神海駅から樽見鉄道で大垣まで出て東海道線に乗り継いで、米原からは新快速で新大阪まで帰ってきました。
(累計746.4キロ/1700)