東海自然歩道 その43
−春日六合から東津汲(つくみ)まで−
2017年11月1日 晴れ
東海自然歩道の難所のひとつという区間なので、時間に余裕が欲しくて大垣前泊となりました。30日の夕方に大垣駅について、駅前で晩御飯を食べることにして探して歩きました。特に名物も無さそうなので、適当に探して焼き鳥屋に入ってみました。これが見事に外れで、すぐに出てきました。次に寿司屋に入りましたが、まあ普通のお店のようだったのでおつまみセットをたのんで日本酒を飲みました。散々の夕食が早く終わってしまい、ホテルの大浴場で風呂に入って寝るという、結果的には大酒も飲まずに健全な夜になりました。
春日六合 高橋谷川
台風の爪痕 廃村の住宅跡
翌日は快晴になり、午前6時26分発の養老鉄道大垣発揖斐行きに乗りました。30分たらずで終点の揖斐駅に着きました。そこからコミュニティ・バスがすぐにあったのでそれに乗り継ぎ、6時53分発で春日に向かいました。乗客は私一人、運賃は200円で申し訳ない気持ちになりました。7時20分に春日振興事務所バス停に到着しました。モリモリ村の少し先です。準備を整え、今回から蛭除けに新兵器の脚絆を巻いて出発しました。高橋谷川沿いに鍋倉山を目指すのですが、台風21,22号の大雨の名残で川の水量は多く、ごうごうと音を立てて流れていました。この川は段差がある急流なので迫力があります。
8時50分頃から舗装道路になって少し歩きやすくなりました。少し歩くと谷山集落に到着しましたが、廃村になっていてわずかに家が残るだけでした。ここまで5.0キロ、標高は430メートルでした。谷山を過ぎると山道になりました。昔に人が住んでいた痕跡で石垣が残っていますが、すでに建物はなく、直径30センチもの立派な杉の林になっていました。山道を登って行くうちに石垣も無くなり、きつい登り道をあえぎながら、鍋倉山目指して登って行きました。10時45分に小休止したのは8.2キロ地点で、標高は911メートルでした。時折水が流れている湿った道に気を付けて登ってきましたが、幸いにも小規模のがけ崩れ跡があっただけで通過できました。
秋たけなわ 鍋倉山避難小屋
奥揖斐の山々 本当に出そうです、熊
11時30分に突然視界が開けて、鍋倉山避難小屋に出ました。これは東海自然歩道用に建てられたもののようです。紅葉で木々が黄色く色付いていました。11時42分に鍋倉山頂上に到着しました。出発から9.7キロ、標高1051メートルでした。ここからは日坂集落まで延々と続く下り坂です。捗るはずの下り坂ですが、落ち葉とゴロ石で足場が悪く、ペースが上がりません。ひたすら足元に注意を払いながら歩いて行くと長者平という標識がありました。その名の通りの尾根道の平らなところで、周囲の紅葉が美しく眺められました。
更に尾根つたいに歩き続けて12時50分に休憩しました。どうやら日坂越の標識を見落として通過してしまったみたいでした。12.2キロ、標高は780メートルまで下ってきました。山道は沢筋を延々と降り、13時45分にやっとのことで日坂集落に出て舗装道路に出ました。15.2キロ地点で、ここの道標には「東津汲10キロ150分」と書いてありました。これでは乗る予定の15時53分のバスに間に合いません。まだ元気が残っているようなので下りの舗装道路を早足で歩いて行きました。15時15分に東津汲のバス停に到着しました。8.2キロを1時間半で歩いたことになります。本日の歩行距離は22.8キロとなり、トータルではめでたく700キロを突破しました。200円で揖斐駅までバスに乗せてもらい、養老鉄道で大垣に帰り、米原経由で新大阪に着いたのは19時20分でした。最後に頑張ったのでいつもよりはひどい筋肉痛になりました。
(累計 705.7キロ/1700)