2025年 沖縄遠征

                   ―― 今年も名護でゴルフ合宿 ―――


 ゴルフ合宿ということで、沖縄へ行ってきました。去年から始まったゴルフ教室の企画で、昨年は2月の下旬に行きましたが、今年は3月の中旬になりました。年末に声をかけられて、すぐに参加を申し込み、飛行機の早割航空券を購入したのは昨年と同じです。大寒波に見舞われている関西地方をちょっとの間だけでも抜け出せて、暖かい沖縄でゴルフができると考えただけでも気分が晴れます。家でぶらぶらしているうちにあっという間に2月になり、テレビのスポーツニュースではプロ野球の沖縄キャンプの話題が多くなりました。我々が行く合宿地は沖縄中部の名護なのですが、ここは毎年阪神タイガースと日本ハムファイターズがキャンプを張るところです。
 3月10日の朝になって、伊丹空港に向かいました。全日空の675便那覇行きの出発は午前11時です。飛行機に乗るのは1年ぶり、前回の沖縄合宿いらいですから、ずいぶん久しぶりです。すっかりスマホでの飛行機の乗り方を忘れているので練習を繰り返してきました。手荷物は自分で預けるようになっているのでちょっと緊張しましたが無事に預けることが出来ました。チェックインは昨日のうちにスマホで済ませているので、これで手続きは完了です。ゴルフバッグは既に宅配便でゴルフ場に送っています。大阪から沖縄まで5千円でした。ずいぶん高くなったものです。保安検査場もスマホをかざして何事もなく通過できました。最新の設備らしく、今までよりはスムースに流れるようになっていました。
 今日の沖縄便は13番ゲートからの出発のようです。思い返せば50年前、全日空に入社して初めて働いたのがこの伊丹空港の旅客課でした。丁度年末の繁忙期でしたが新米社員ができることは限られています。私たちは搭乗ゲートで雑用係となり、主な仕事は空席待ちのお客がゲートで預けた手荷物を出発間際の飛行機まで運ぶことでした。もたもたしていると怖い顔をしたキャプテンに睨みつけられました。当時はボーイング727が全日空で一番大きな飛行機でした。エンジンが後ろに3つついているスマートな機体でした。入社後紆余曲折を経て、まさかこの飛行機に航空機関士として乗務することになるとは、その当時思ってもみませんでした。
 昔のことを思い出しているうちに11時の出発時間になり、ほぼ満席の乗客が乗り込みました。675便の機材はボーイング777で、私が15年前の定年時に乗っていた機種ですが、いまでは主役の座をボーイング787に譲ってしまったようです。伊丹空港を離陸後左旋回して大阪湾に出て、徳島上空から高知沖にでて太平洋上を南西に上昇していく沖縄行きの経路は昔と変わりません。向かい風なので飛行時間は2時間半かかります。やがて奄美大島上空から那覇空港に向かって降下を開始します。春になると沖縄では南風になるので南向きの滑走路に着陸することが多くなります。沖縄本島を左に見ながら飛行機は高度を下げていき、海側の滑走路に着陸しました。去年来た時にいつの間にか滑走路が2本に増えていることを知り驚きました。


  ソーキそば


 

  残念だったリブアイステーキ       宜野座カントリークラブ

 到着後の経路は同じで、荷物を受け取ってレンタカー屋さんのマイクロバスで事務所まで行き、車を借りました。新型コロナが流行したときは車屋さんも大変だったと推察されますが、今は元通りに営業しているようです。時刻は3時になっていたので、「とりあえず何か食べましょう」ということになり、空港から南にある糸満漁港の道の駅に行きました。食堂で沖縄名物「ソーキそば」を食べて道の駅でカラフルな色の魚が並んでいる魚屋さんをひやかしたあとホテルのある名護市に向かいました。沖縄自動車道を北上すること1時間で終点の許田インターチェンジを出て、名護市内のホテルに着きました。

 午後6時からの夕食は、相談の結果「ステーキハウス」が無難だということになり、名護市中心部に繰り出しました。ホテルのパンフレットに出ている店が見つかったので入ってみました。ところがこれが大外れで、私が頼んだリブアイステーキは年寄りには硬くて食べられませんでした。アメリカの田舎のファミレスの味といったところでしょうか。行き当たりばったりで入ったのですから外れても仕方がないとは思いますが、久しぶりに食事をして惨めな気分になりました。

 二日目は朝9時にスタートのゴルフでした。天気予報は雨だったのですが良い方に外れて晴れてきました。午後2時前に終わって遅い昼食を食べて、少し練習してホテルに帰って来ました。夕食は去年行って様子がわかっている和風琉球料理の店に行くことにしました。沖縄の素材中心の料理を楽しみましたが、お酒を飲む人がいなかったのであっという間に食事は終わってしまいました。最終日のゴルフも昨日と同じ宜野座カントリークラブでした。昨年も2回ラウンドしているので、スコアーはともかくコースはすっかり頭に入りました。起伏に富んだゴルフ合宿にはもってこいのコースでした。帰りの飛行機の時間が迫ってきたので1ホール残してあがって、慌ただしく帰り支度をして那覇に向かいました。

 レンタカーを返して空港には4時に着きました。手荷物を預けてお土産を買って、ゲートに着いたのは出発の45分前でした。帰りの便は全日空770便、機材は最新のボーイング787でした。定刻に離陸して2時間で伊丹空港に着陸しました。わずか2日間しかゴルフをしないで合宿というのもなんですか、春ゴルフを先取りした気分にはなりました。