西国街道を歩く その13
―――――― 姫路から播磨高岡まで ――――――
今年の夏も昨年と同様というか、それ以上の熱波が日本列島を襲いました。6月の梅雨期は雨で街道歩きを遠慮していたのですが、やっと梅雨があけると猛烈な暑さになりました。7月の最高気温は36度を連日超えてきて、とても長距離歩きに出かけるような状況ではなくなりました。8月になっても事態は変わらず、「熱中症になるぞ」と脅かされて弱気になり、家の周りを5キロほど歩いてお茶を濁しているうちに9月になりました。月は変わっても暑さは引かず、連日の35度超えの気温でした。そうは言ってもあまりに長い中断で、そろそろ姫路の先のことも気になってきたので、ルートを予習したりしていました。そして、短い距離なら暑くても何とかなるだろうと、9月中旬に決行と決めました。
連休の最終日に、とりあえず姫路に向かって出発しました。午前8時に千里中央から御堂筋線の地下鉄に乗って新大阪へ行きました。休日の駅は混雑していましたが、姫路行きの新快速にはうまい具合に空席があり、座ることが出来ました。一時間で姫路に着きました。駅で装備を確認して、午前9時40分に歩き始めました。4か月ぶりの街道歩きとなります。駅の改札を出て北の方角を見ると、大手前通りの先に姫路城の天守が見えました。広い大手前通りを歩いて行くと、国道2号線の手前の通りが西国街道です。そこを地図に従って歩いて行くとアーケード付きの商店街に出ました。西二階町商店街と書いてあるところが西国街道のようです。神戸では南京町のアーケードを歩かされているので、多少のことでは驚きません。
商店街のアーケードの突き当りを右に曲がると、お城の石垣が見えてきました。ここが姫路城の南西の端にあたるようです。国道2号線を渡って少し進んで行くと「西国街道」の石碑がありました。久しぶりに幅2間半の街道に戻ってきました。なんとなくホッとしました。昔の街道のイメージでは、備前から歩いてくるとこの埋門に出て、ここから姫路の城下に入る感じでしょうか。
市街地の旧街道は開発が進んで、一見すると生活道路と見分けがつかないところも多いのですが、旧街道保存の機運もあるみたいで、ところどころに看板が出てきます。
さて、姫路駅を出て1時間余り過ぎて午前11時になりましたが、予想外に日差しが強くなり、気温は32度を超えてしまいました。街道近くに大型スーパーを見つけたので、休憩することにしました。出発前に立てた計画では、この近くの播磨高岡というJR姫新線の駅まで西国街道をたどり、そこから歩いて4キロ余り北上して書写山円教寺に行くつもりでした。しかしながら、このまま炎天下を歩いて行くのはきついので、今日はとりあえず西国街道の部分5キロで止めにして帰ることにしました。スーパーマーケットの冷房で涼んだあと播磨高岡駅まで歩きました。姫路経由で千里中央に帰り着いたのは午後2時前でした。後半は腰砕けになってしまった姫路シリーズでしたが、来月は岡山に向けて頑張りたいと思います。
(西国街道 累計 148キロ+4.8キロ=152.8キロ)