74歳になりました
とうとう今月で74歳になってしまいました。60歳で定年退職してはや14年の月日が流れました。思い返せばあっという間でもあったし、長い年月だったようでもあります。60歳前半はそれまでと変わりなく、地球の裏側のアマゾンを旅したり、東南アジアでゴルフをしたりと、忙しく飛び回っていました。ところが新型コロナウィルスの蔓延で事態は一変してしまいました。ちょうど70歳前後で体力が落ちる頃に、あの地球規模の伝染病で、4年間の引きこもりにも等しい生活を強いられたのでした。私にとっては失われた4年間となってしまいましたが、新型コロナに罹ることもなくて済んだのは幸いでした。今思い返しても、長い時間を感染者数の増減に一喜一憂しながら家でテレビを見ていた記憶しか残っていません。
近頃は、若い頃には謎であった「年寄りの生態」に自分自身で答えを出しています。まずは「年寄りはどうしてあんなに病院に通うのか?」ということです。70歳を過ぎる頃までは、まず医者に行くことはありませんでした。それが今では2か月に一回はかかりつけの診療所へ薬の処方箋をもらいに行きます。血圧や尿酸値を下げる薬は飲み続ける必要があるそうです。その他にも目や歯の治療、水虫の薬と数え上げればいくらでも出てきます。
次はゴルフについての謎で、「年寄りの変な打ち方」はどうして作られるのかということでしたが、これは気が付いたらいつの間にか自分も老人のひどい打ち方になっていました。
日常生活でも老いは確実に進んでいるようです。パソコン操作では、キーの打ち間違いが増えてきました。脚力の衰えも散歩のときに感じます。自分ではすたこら歩いているつもりなのですが、若い人に追い抜かれることが多くなってきました。これまでは時速4キロが標準のスピードと思っていたのですが今ではどうやら3.5キロぐらいになっているようです。歩き方を検証してみると足があがってないし、歩幅も狭くなっています。去年から歩き始めた西国街道は一年半でおよそ150キロ歩いて、先月にやっとのことで姫路まで到達しました。次の目標は岡山ですが、これからは時速3キロのスピードで計算する必要がありそうです。
愚痴ばかりの老人にもいいことがありました。4月に孫が生まれたのです。長い間、周辺に子供はいなかったので、劇的な環境の変化です。生まれた翌日に早速顔を見に行きました。それ以来、何かと口実を設けて顔を見に行っています。大体1週間に1度ぐらい、「晩御飯を作る」ことを理由にして、行くたびに成長している孫を見てにんまりして帰ってきます。
来年は「後期高齢者」です。孫の成長を見守りながら、体力の衰えを最小にしてもう少しゴルフを頑張りたいと思います。西国街道もスローペースながら進めていきたいのですが、とりあえずは夏の猛暑をどう克服するかが当面の課題です。