南紀白浜グルメ紀行
クエ鍋
南国和歌山とはいえ、冬になって風が冷たくなってくると「今夜は鍋にしようか」という話になります。そんな時に必ず話に出てくるのがクエです。釣り人にとっては憧れの大魚のようですが、中々釣れるものではないようです。お正月に家で食べた記憶はあるのですが、はるか昔のことです。そんなクエを食べさせてくれるのは、白浜の「風車」というお店です。11月の中旬に白良浜の近くにあるお店に行ってきました。
お店の玄関では大きな木彫りのクエが迎えてくれました。早速クエ鍋コースに取り掛かりました。まずはビールで乾杯して、モズクの酢の物から始めました。
ぬる燗の地酒「黒牛」に代わった頃に、エビとマグロの赤身のお刺身が出てきました。続いてクエの白身、鱗と皮のから揚げが出てきました。香ばしく揚げた唐揚げと黒牛は誠に美味でした。
さて、いよいよ主役のクエ鍋になりました。大皿の半分を占めるのは大きな切り身のクエです。ぷりぷりの皮が付いたアラが食欲をそそります。野菜と共にポン酢でいただきました。脂の乗ったクエの味はまさに鍋の王様でした。
鍋を楽しんだ後は雑炊です。もうずいぶんと満腹になっていましたが完食しました。冬に食べるフグにしても、夏の鱧にしても、料理の〆の雑炊は最高です。幸せになったクエ鍋の夜でした。
すさみ町 寿司 霧
クエ鍋に舌鼓を打った週に、今度はいつものゴルフ仲間4人と白浜でゴルフをすることになりました。新型コロナ蔓延の前まではみんなで北海道から宮古島まで年に一度はゴルフツァーに行っていたのですが、3年間は自粛していました。そろそろ再開するといっても、いきなり遠くに行く気分にもなれず、「とりあえず近場で・・・」ということになって、5月に白浜で美味しい和食を食べてゴルフを楽しみました。今回はその第2弾ということです。
すさみ町というのは漢字では周参見と書きます。白浜から串本に向かって南下する途中にある入江の集落です。近頃はすさみまで高速道路が延伸されて、ずいぶん便利になりました。「寿司 霧」はそんな過疎の町すさみ町にぽつんとあります。今でこそネットで検索すれば地図が出ますが、昔であれば初めての人はまずたどり着けないでしょう。
我々総勢5人は白浜のホテルに3時に集合して温泉に入り、5時に集合してすさみへ向けて出発しました。私は運転手の貧乏くじを引き当ててしまいました。土地勘があるのは私だけなので、お酒を飲むことは諦めて運転手をすることになったわけです。集落の中の狭い道を進んでいくと、ぽつんと「寿司 霧」の看板がありました。私にとっては5月に家族で来て以来の2度目になります。6時前から2時間余り、美味しいお魚と、ビール、ワイン、日本酒をぐびぐびと飲んで盛り上がる3人と、それを見てお茶を飲んでいる2人という構図は最後まで変わりませんでした。地元で獲れた素材を生かした料理や寿司はとても美味しかったです。出てくるお酒も中々だったようですが、お茶を飲んでいる運転手にはわかりませんでした。真っ暗な田舎の道を慎重に運転してホテルに帰り着いたのは夜の9時でした。翌日は平草原にある白浜ゴルフ倶楽部でゴルフをしました。ゴルフ場の温泉に入ってゆっくりして、大阪までドライブして帰って来ました。