西国街道を歩く その6
― 西宮市門戸厄神から芦屋川まで ―
6月中旬の晴れた日に西国街道の続きを歩きに行きました。当日は梅雨の中休みで、天気予報は高温になるので熱中症に注意と繰り返していました。神戸に住む娘夫婦が今回は付き合ってくれるので、いつもの一人歩きとは気分が違います。午前10時に阪急門戸厄神駅で待ち合わせして、とりあえず目標10キロとして歩き始めました。折角ここまで来たのだから久しぶりに門戸厄神にお参りしようということになりました。私の厄年以来ですから30年ぶりになります。
阪急今津線門戸厄神駅 駅前の西国街道
駅前から「門戸厄神参道」を標識に従って歩いていくと、坂を上りきったところにお寺がありました。30年前の風景をかすかに思い出しました。阪神淡路大震災でこの辺りから神戸にかけては大被害があった筈で、そう思ってみると門戸厄神の建物も周囲の住宅も新しく、震災から復旧したことを示しているのでしょう。再び駅前に戻って、「旧西国街道」の標識に沿って南西に歩いていきました。
マンホールの蓋に野球場が描いてありました。これは「阪神甲子園球場」なのか、今はもうなくなった「阪急西宮球場」なのかは判別がつきませんでした。どなたかご存じの方は教えてください。しばらく歩いていくと「西宮中央運動公園」という広い公園がありました。公園を突っ切って南に進んで国道2号線を渡って進んでいくと、右側に鳥居と朱色の門が見えてきました。
毎年のお正月にここの門から本殿前までのかけっこで福男を決めるという、あの西宮神社です。確か震災で倒壊した本殿はきれいに再建されていました。3人でお参りして一休みしました。気温はどんどん上がってきて、いささかばて気味です。ところで、ある本によれば「西国街道は京都の羅城門から西宮まで」と書かれています。西宮神社の山門あたりに標識でもあれば、こちらとしてもすっきりするのですが、何もありません。どうやら三ノ宮まで行って171号線の標識を確かめることになるようです。
西宮神社を出て、阪神電車の線路と阪神高速の高架に沿って西に歩いていくと、阪神香櫨園の駅がありました。12時を過ぎたのでどこかで昼ごはんにしようと探していると、「同発」という名前の古い中華料理屋がありました。いかにも「昔からやっています」という昭和レトロの雰囲気が漂っていたので入ってみることにしました。店の中も昔の感じで、注文した冷やし中華は酢加減が程よくて、美味しくいただきました。
午後1時を過ぎて、天気予報通りに気温が上がってきました。阪神電車の線路に沿って西に向かって歩いて行きました。門戸厄神からは10キロを過ぎました。芦屋川に架かる業平橋で午後2時になって、3人でしばらく休憩しました。「電車の駅も直ぐ近くにあるし、きりがいいので今日はここまで」と私が宣言して、電車に乗って帰って来ました。三宮まで行けばなんとか西国街道の道標が見つかると思うので、次回頑張ります。
(累計64.1キロ+10キロ=74.1キロ)