2023年を迎えて
あけましておめでとうございます。昨年も事前予想通りの新型コロナ一色の一年になってしまいました。第7波のオミクロンが夏場に猛威を振るいました。年寄りは、効くのかどうか判らないワクチンを、言われるままに5回も打って、あとはひたすら大人しくしていました。それでもコロナの包囲網は徐々に狭まってきて、周囲にはぼちぼちと感染する人がでてきました。幸いにもまだ私は未感染ですが今年はどうなるのでしょうか?
久しぶりに動きがあった11月
昨年の11月は新型コロナ第7波が収まりを見せてきて、それに合わせて私のスケジュールも忙しくなりました。中旬に東京から友達が二人、白浜に来てくれました。一人は現在オランダ在住の女子、もう一人はついこの間までシカゴに4年間住んでいたおじさんです。二人とも日本の温泉に行くのに異存はないだろうと勝手に決めてご招待したわけです。当然羽田から白浜空港に来ると思っていたら、なんと関空着のLCCというではありませんか。私の家から関空へ行って二人を拾い上げて、そのあと白浜までドライブすることになりました。当日はいい天気で、関空までは順調に走っていきました。ところが関空に入る橋の手前で高速道路通行止の大工事をやっていて渋滞に巻き込まれてしまいました。幸い時間に余裕があったものですから15分程度の遅れで何とかお客様二人を拾い上げることが出来ました。関空から白浜までの道路はいつも通りにがら空きでした。
昼過ぎに白浜の家に到着して一休みした後、我が家から歩いて5分の三段壁を見物してもらいました。その後夕食前に一風呂浴びることにして、最近贔屓にしている「とれとれの湯」へ行きました。温泉で汗を流したあとはいよいよお楽しみの晩御飯です。今回は私の手料理ではなくて、白浜町内にある和食屋さんを予約してあります。タクシー会社に電話したところ、配車を断られてしまいました。まだ夕方なのに車が手配できないとはどういうことなのかよく分かりませんでしたが、仕方なく自分で運転していって、帰りは運転代行屋さんを呼ぶことにしました。白浜町の住宅街にある和食の「竹寶」は気持ちのいい店でした。3人で紀州の銘酒「黒牛」を飲みながら、お料理を楽しみました。
翌日もいい天気でした。折角和歌山まで来たのだから、熊野本宮大社にお参りしようということになりました。白浜の家からは車で熊野古道中辺路沿いの国道311号線を行けば一時間余りで着きます。11月下旬紅葉の季節といいたいところですが、南国和歌山はせいぜいイチョウの黄色と桜の葉の赤、ハゼの赤ぐらいしか色付いてはいません。それでもお客さんはオランダとシカゴの何の変化もない平坦な景色とは違って、曲がりくねった川、トンネルあり山ありの風景が面白かったようです。本宮大社にお参りして、八咫烏にワールドカップでの日本チームの活躍をお願いしてきました。霊験あらたかな結果はその後の試合で明らかになりました。4年後も是非必勝祈願に訪れたいと思います。白浜に帰って、途中で買った「浜乃」の押し寿司を昼ご飯に食べて、関空までの帰途に就きました。折角東京から来て、あわただしく一日を過ごしただけになりましたが、二人とも満足したようでした。
11月はまだまだ忙しい日が続きました。一日休んで信州の菰さん宅に招かれていたのです。コロナ以来となるので喜んで出かけていきました。今回は親戚のジュンコねーちゃん(昔からこう呼んでいました)が同行してくれたので、片道350キロの長距離も苦になりませんでした。朝7時に出発して、おしゃべりしながら走って、午後1時過ぎに岡谷に到着しました。着いてしまえば私の仕事は終わったようなもので、薪ストーブの火を絶やさないようにしながらテレビを見ることぐらいしかありません。この日の夕食は山の幸で一杯飲みました。昔のように大酒を飲む訳でもなく、昔話で盛り上がって晩餐は終了になりました。
翌日は晩御飯にウナギを焼くというので、菰さんと岡谷のウナギ屋に行きました。水槽の中からウナギを取り出してさばいてもらいました。残念ながらこれはやったことがないので自分ではできません。魚屋さんの鮮やかな手つきを見せてもらいました。夕方に菰さんが炭火で焼いてくれました。浜松の一色産のウナギは脂がのっていて美味でした。岡谷滞在3日目は4人で出かけました。近くにある紅葉の名所「もみじ湖」へ行きましたが、信州の紅葉は散り果てていました。昼ごはんに繁盛している蕎麦屋に行きました。ざるそば大盛りを食べましたが、信州の大盛りはすごい量でした。道の駅をめぐってみましたが、この季節はリンゴと漬物用の大根や野沢菜などを買う人でにぎわっていました。楽しい岡谷滞在もあっという間に過ぎました。4日目もいい天気で、大阪まで順調に走って無事帰ってきました。コロナの憂さ晴らしが少し出来たような11月でした。