千里川のカワセミ その2
オミクロン株が日本中に蔓延する中、引き続き自粛生活を送っています。千里川のカワセミとの付き合いが長くなる中で、だんだん彼らの行動パターンがわかってきました。
箕面市から流れ出て猪名川に合流する千里川は中流域の桜井谷あたりで川幅10メートルぐらいの小さな川です。こんな町なかのコンクリートに覆われた川にカワセミが生息しているとはとても思えないのですが、どっこいたくましく巣まで作って飛び回っています。
観察していると、カワセミが小魚を捕まえるにはいくつかの漁法があるようです。一番確率が高い方法と思われるのは「釣り堀漁法」と私が名付けた方法です。堰堤の上に素知らぬ顔で静止していて、小魚が下を通るのを待ち伏せます。近づいてきた魚を一メートルもない距離から飛び込んで捕まえるのです。かなりの確率でゲットできるようです。二番目の漁法は、最もポピュラーな方法で、川岸の木の枝で待ち伏せておいて、一気にダイブして魚を咥えるのですが、これは少し確率が悪いようです。
そして今回初めて見たのが究極の技と言っていい「ホバリング方式」です。岸辺を飛び立って、魚を見つけると一旦水の上でヘリコプターが上空で静止するように「ホバリング」して狙いを定めます。そのあと一気に急降下して水に飛び込むのです。そして魚を咥えると反転して勢いよく水から飛び出してきます。たまたま今回は幸運にもその様子をカメラで捉えることができました。味をしめたので次なる秘技を期待してこれからも千里川に通うことになりそうです。