老人の昔語り その9
― 無事にリオデジャネイロに到着 ―
一年たっても依然として新型コロナウィルスは収まらず、わたしは引き続き自粛生活となっております。旅に出るわけにもいかず、仕方なく10年前のブラジル旅行の写真を引っ張り出して皆さんにお見せしているわけです。ついに今回でブラジル1回目訪問の最後の地、リオデジャネイロに到着となりました。古都サルバドールから飛行機に乗ってリオデジャネイロ国際空港に到着して、無事にガイドさんとも落ち合うことができました。リオでの宿泊先、コパカバーナの浜に面したホテルにチェックインしてこの日の予定は終了となりました。サンパウロから来た娘とホテルで落ち合って、みんなで浜辺のレストランで夕食を食べました。コパカバーナの海岸の治安の悪さは世界的に有名ですが、幸い何事も起こらずに済みました。
翌日の観光コースは、最初にキリスト像で有名なコルコバードの丘に登りました。ケーブルカーが混みあうので早めに行こうという作戦でした。麓の駅の土産物屋は「ここは日本の観光地か」と思ってしまうほど和風の雰囲気が出ていました。暫く待っているとケーブルカーはほぼ満員となり、キリスト像に向かって登って行きました。キリストさんの足元の展望台からは、リオの街が一望できました。暫く美しい景色を眺め、キリスト像の足元で写真を撮って、大満足でコルコバードの丘を降りてきました。
次は植物園へ行くことにしました。移動途中、道路わきに芸術的な落書きの大作があったので写真にとってみました。植物園についての予備知識は何もなかったのですが、入ってみると実に立派な公園でした。見事に整備されていて、ごみも落ちてなくて、しかも我々以外に入場者もほとんどいなくて、まさに理想的な植物園でした。ゆっくりと南半球の奇妙な植物や、綺麗な蘭の花を見せてもらいました。朝登ったコルコバードの丘のキリスト像が遠くに見えていました。市内の大抵のところから像は見えるそうです。
下の写真はレーシングカーのサーキットのように見えますが、これが2月に行われるリオのカーニバルのメイン会場だそうです。普段はこんな状態で人っ子一人いません。最後はシュガーローフに登りました。コッペパンを半分に切って立てたような奇抜な形の山でした。ここはロープウェイを乗り継いで登って行きました。頂上からの景色は中々のものでした。
イグアスの滝から始まって、ブラジルを駆け足で廻ってサンパウロに帰ってきました。リベルダージの居酒屋「蕪」で反省会を開いた結論は、「乾季の様子は見たから、半年して雨季のアマゾンを見に来よう。ベレンのキタジマさんと「アマゾン・ゴルフクラブ」でゴルフをする約束もしたから」というものでした。