我が家のハイビスカス
夏の新型コロナの第2波は新規患者数が多めとはいえ安定してきて、このまま徐々に終息に向かうのかと思いきや、11月になって恐ろしい第3波が押し寄せてきました。なんの抜本的な対策も講じず、ただ数が増えただの、減っただのと一喜一憂していただけですから当然の帰結です。それどころか「旅行に行け、外食しろ」とたきつけるのですから沙汰の限りです。したがって、老人は引き続き巣ごもり生活に磨きをかけることになりました。今年の3月から外出としては2度ばかり白浜の家のゴミ出しに行ったきりで、「旅日記」というには恥ずかしい内容で今年の原稿を埋めてきました。これから先も在宅日記になるのなら、「ただの日記じゃん」となってしまいますが、時間だけはたっぷりあるのでくだらないことをダラダラと書き綴っていくことになりそうです。
ベランダにハイビスカスの鉢植えが二つあります。今から40年以上前に貰った小さな鉢植えがしつこく姿を変えて生き延びているのです。もらってすぐに少し大きな鉢に植え替えました。翌年からは季節になると赤い花を咲かせながら木は成長していきました。数年して枝がのびてきたので、切り取った枝を挿し木にしてみたら無事に根が出たようで、元気な葉っぱが伸び始めました。これで2鉢になりました。次の年は3本挿し木にしてみました。成功でした。この3本は長く直線的に軸を伸ばして、50センチぐらいになった次の年の夏に三つ編みのスタンダード仕立てにしました。これで鉢は3個になり、毎年ベランダで赤い花をたくさん咲かせるようになりました。木はどんどん大きくなってくるので、数年おきに植え替えが進んだ結果、鉢の直径が25センチぐらいになってしまいました。もうこれ以上は鉢を大きくしたくなかったので、同じ大きさの鉢で植え替えをすることにしました。植え替えは2年おきに11月にやります。葉を剪定した後で鉢から出すと、根がびっしりと隙間なく詰まっています。ハサミで周囲と底の根や古い土を2センチほど切りおとして、その後鉢に戻して新しい土を周囲に詰めてやります。鉢全体に水をたっぷりとやって植え替えは終了です。大きな鉢を3つですから、結構時間も手間もかかります。その後、寒波が来て最低温度が5℃以下になる直前に、室内に入れます。油断して霜が降りるぐらいの寒波にあてると葉っぱが白くなって、枯れて落ちてしまいます。室内の置き場所は、物置代わりになっている部屋の窓際で、そこに春まで置いておくのです。冬場の注意点は水やりです。つい忘れてしまうと葉っぱが水分をなくしていることがあります。かといって遣りすぎると根腐れになる恐れがあります。定期的にチェックして、大体3週間ぐらいおきにたっぷりと水をやります。春になって桜が散って、もう遅霜の心配が無くなったらベランダに出してやり、それからは毎日水やりをします。新芽がのびてくる頃はよく注意して見ていないとアブラムシが付きます。月に1度くらいは肥料もやります。そんなことをしていると、ある日突然に花芽が出ていることに気が付くのです。それからは秋の終わりまで、ベランダで赤い花が沢山咲かせて楽しませてくれます。そうそう、いまは一つ減って2鉢になっています。一つは白浜の家の玄関の花壇に地植えしました。南紀白浜は霜が降りないので、冬場はほとんどの葉っぱを落として寒そうにしていますが生き延びて、春になると元気を盛り返してきます。ブーゲンビレア、ジャガランダ、ハイビスカスと南方系の花々が庭で大きくなっているのですから、白浜はやっぱり南国です。コロナ禍で庭の手入れに行くのもままならず、大阪で花たちを気遣っている今日この頃です。