受付 |
相模○央自動車学校に10:20ころ到着した。古淵駅から徒歩15分くらいである。駅からは少し迷った。
受付で、取得時講習を受講しに来たことを告げると、ロビーで待つように指示された。あとの2人と同時に申し込み手続きをするらしい。すぐに3人が呼ばれた。まず合格通知と免許証を出すように言われた。免許証のコピーを取ったあと、申し込み用紙2枚(大型旅客車講習と応急救護処置講習)を渡され、氏名、住所、生年月日を記入し、証紙を貼った。
その後二日間のスケジュール表を貰い簡単な説明を受けて終了した。
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観察 |
1時限目の”観察”が始まった。観察と言ってもシミュレーターでの授業である。他人が操作するシミュレーターを観察し、良い点悪い点を話し合う課題らしい。
実際は時間がなく3人がシミュレーターを操作するので時間が来てしまった。
シミュレーターは、三菱製のものでありバスではなくタクシー向けのプログラムであった。バス向けはまだプログラムが開発されていないとのことだった。このシミュレーターはブレーキが甘く慣れるのが大変だった。特に交差点は、かなり早めにブレーキを踏まないと曲がりきれなかった。画面にはGに関する表示が出ていて急ブレーキ、急ハンドルを行うと、警告を示す黄色表示になり後席に乗車している乗客が悲鳴(女性だった)を上げる仕組みであった。
何度も他車やバイクと接触してしまった(--;)。他の人は、結構うまく操作していた。こんな感じで、アッと言う間の50分であった。
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ディスカッション |
2時限目の”ディスカッション”は、表向きで自己紹介を中心に進んだ。他の2名は、会社を辞めた人、自分の店を閉めた人と”訳あり”の2人で大型2種取得後バス会社に就職したいと話していた。自分も簡単に自己紹介をした。一応取得目的は”趣味”と言っておいた。
時間も終わり間近に受講者一人と教官とで、見通しの悪い交差点通過について議論になった。実際には優先順位のない見通しの悪い交差点を通過するたびに、10km以下の徐行はしていられないとの言い分が受講者であった。自分は10km以下までは落とさないが徐行する意識はあり必ず運転席から左右を乗り出して確認するように心がけていると話した。
結局、この議論をディスカッションの代わりにすると教官は話していたが、実際の運転と試験の運転は違うと思うが法規走行をしっかり守らないと悪くなってしまう。複雑な思いをした。
教官は、『実際の運転はそうかもしれないが、法的走行を知っていて運転するのと知らないで運転するのでは、まったく違う』と話していた。確かにそれはそう思う。
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コメンタリー |
コメンタリーとは、教官いわく『コメント』のことのようである。この時間は、実際のバスに乗車して、道路状況や歩行者の有無などを話ながら運転するように言われる。目的は定かではないが、道路状況の判断が正しくできるかを理解するのがねらいだろう。講習なので試験のように運転する必要はなくとにかくぶつけないことを注意された。
他の2人の運転はなかなかうまいと感じた。途中で、路駐車を避けて通る場合の測方が狭すぎたりしたがそれほど問題ではないだろう。
また、2人はそれぞれ、S字、路端停止をやらされていた。まさかと思ったが道路状況や教習所に戻ってからの時間によってやらせているようであった。失敗しても問題ではないので気楽にやればいいだろう。
コメンタリー3時間目がやっと自分の時間である。教習所内を2周して路上に出るのであるが、出るまでにでかいブレーキを何回かやってしまった。教官から、『もっと優しく。乗客におばあさんがいたら転んじゃうよ』と注意された。
小学生が信号のない横断歩道を渡ってくるので譲ることを忘れないようにした方が良いみたいだ。
自分は、横断歩道上に路駐している車の横を通貨しようとしたときに補助ブレーキを踏まれた。『横断歩道を渡る歩行者の有無が確認できないのだから徐行でしょ。』と注意された。これでかなり舞い上がりコメントはいっさいできなくなってしまった。コメントと言っても一言も言わなくても大丈夫であるが。
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障害者への対応 |
障害者への対応を体験を通じてその必要性を理解する講習であった。はじめに障害者への対応に関するビデオを見て、そのあと実際に体験することを行った。
車いすに乗るのは生まれて初めてだった。段差を乗り上げるときに車いすをかなり傾けないと乗り越えられないと感じだ。車いすを傾けると乗っている人は結構怖いんだなー、ということを実感した。
続いて、目の見えない人を想定してバスまで誘導することを行った。これが怖い怖い。平地をまっすぐ歩くのもかなり怖かった。何かが突然ぶつかるのではないかを思いそれがかなり怖いと感じた。バスの椅子に座らせて終了である。目の不自由な人に対しては、周りの状況を常に話して伝えることと触わらせて知らせることをが重要であると感じた。
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夜間の運転 |
この時間は、またシミュレーターである。夜間走行の体験であった。シミュレーターでは、ライトを上向きにしないとまったく前が見えない状態だった。プログラムがまだ熟成されていないのだろうか。この時間は、遊び感覚で運転して終わった。
以上で、1日目の講習は終了であった。
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悪条件下の運転 |
2日目の1時間目は、またもシミュレーターである。今度は悪条件下の運転体験であった。雨、風、霜、雪など様々な条件下で運転しその感覚を体験するのがねらいであった。気楽に体験できた時間であった。
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応急救護(学科1) |
この時間からは、6時間通しで応急救護の講習であった。学科2時間あるうちの1時間目である。はじめに応急救護についてのビデオを見た。そのあとテキスト(持ち帰れない)を見ながら教官の説明を聞いた。ビデオの内容は、主に蘇生に関わるものであった。傷病者の確認から人工呼吸、心臓マッサージのやり方を見た。
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応急救護(学科2) |
続いて三角巾を用いた止血方法、傷口の保護の仕方のビデオを見た。この後、テキストを参考にビデオの内容を再度確認した。
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応急救護(実技1)~応急救護(実技2) |
この時間から、4時間ぶっ通しで応急救護の実技講習である。はじめに傷病者の運搬や、移動を体験した。車から傷病者を運び出したり、寝ている傷病者を移動させたりしたが、受講者3人とも体格がしっかりしていたので実際には、持ち上げたりはしなかったがやり方だけ学んだ。
応急救護(実技2)では、人形を使って人工呼吸の練習をした。はじめて体験したが、この人形がよくできておりしっかりと気道確保しないと胸に空気が入っていかなかった。
実技2時間目は、同じく人形を使って人工呼吸、心臓マッサージを体験するのだが、今回は傷病者を発見してから蘇生行為までの一連の流れを通して体験した。
応急救護処置の手順は以下の通り。
傷病者発見
↓
周囲の状況確認
↓
傷病者の状況確認(大出血、大きな外傷なし)
↓
意識有無の確認(意識なし)
↓
助けを求める
↓
気道確保
↓
呼吸確認(呼吸なし)
↓
人工呼吸(2回/1秒で息を吹き込む)
↓
循環のサイン確認((10秒数えて)循環のサインなし)
↓
心臓マッサージと人工呼吸を行う(15回胸を押し対2回息を吹き込む)(計4回繰り返す)
↓
循環のサイン確認((10秒数えて)循環のサインなし)
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応急救護(実技3)~応急救護(実技4) |
応急救護(実技3)と応急救護(実技4)は、三角巾の使い方を体験した。はじめに三角巾のたたみ方をやり、続いて8つ折、頭の巻き方、腕の巻き方、肩のまき方、当て木を使ったまき方などを体験した。
三角巾は普段持っていないが、タクシーやバスを運転する者は準備しておくようになると教官が話していた。
以上で、講習は終了となった。最後に大型旅客車講習終了証と応急救護処置講習(二)終了証明書を貰って取得者講習は終わりである。これで”大二”が入った免許証を申請できる。
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