レイルの果てる所




本沢地区の選炭施設跡の脇を抜ける。
積雪は50cmを超えているが、
ツボ足で林道を歩く。 選炭施設

林道から隧道を俯瞰する。
夏は藪で、冬は積雪で、
その全貌はなかなか見えない。 隧道遠望



汚泥の深い沢を遡る。
流れがあるせいか、
凍結はしていない。 沢


やがて沢は坑口に行き当たる。
外観の劣化は少ないようだが・・・ 坑門


ポータルの題額には「道隧引布」の文字が・・・。
坑門は崩れそうに劣化している。

ポータルはそれだけが独立して立っている。
それに続く坑口との間には亀裂があり、
大きな隙間が空いている。 ポータル

坑口から内部を覗く。
水は澄んでいるが深い。
枕木とレイルらしき跡もある。 坑口

それでは入坑してみよう。
いきなりからそこそこ深く、
底は泥のようだ。 入坑

20m付近まで来た。
碍子がぶら下がり、
人車が往来していたことが想像できる。



坑内面はRCの型枠によるアーチで、
ピラスターのようにも見えるが、
簡素な造りである。 ピラスター

40m付近まで来た。
汚泥が撹拌されて見えないが、
足元には枕木とレイルがしっかり残存している。 40m

この付近から鉱水が滴り落ちる。
コンクリートの隙間から、
鍾乳成分が染み出している。 鉱水

坑門付近を振り返る。
水位は相変わらず深く、
ザックの底が水没するまである。 坑門

これが実際の明度で、
もはや坑口の明かりは届かない。
足元にはワイヤーのような部材もあり、非常に危険だ。 漆黒


坑内面は土圧により亀裂が入っている。
ずいぶん進んできたが、
奥からザブザブと水流の音が聞こえる。 土圧

この先で大量の水が天井から流れ落ちている。
その奥で激しく埋没している。
そしてこの付近から大量の羽虫が異常発生している。。 坑道


入坑から約100m地点。
枕木の上を選んで歩いてきたが、
閉塞と異常繁殖した虫たちに撤退を強いられた.。 埋没

布引隧道 排水&最奥編



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