あなたの知らない雄別ガイドツアー






2022年10月、道東の阿寒町徹別、 雄別炭鉱 跡を巡る探索ガイドツアーを開催。
今回は廃墟の御殿、火薬庫、索道跡を中心に巡る探索で、
男女20名の参加者が応募された。 集合

まずは 装備を整え簡単なミーティングの後、
総合ボイラー煙突付近に移動後、探索をスタートする。
今回は猟友会のハンターも安全確保のために同行だ。 出発


選炭所付近に移動、
歴史的な経緯や選炭のメカニズムを解説する。
14,000人が住んだ街、巨大な炭鉱跡だ。 選炭所


浮遊選鉱、重液選別、ジグ選別などの方法を説明し、
あとは自由時間だ。
パートナーと写真を撮ったり、遺構を探索する。 選炭


移動は一列で後方からは支援者がバックアップする。
国策による外国船向け採炭から、
雄別炭鉱鉄道敷設による躍進を解説する。 移動


書庫や危険品庫に到達する。
紅葉の中、映える廃墟だ。
遺構ごとに説明し、自由時間を設ける。 書庫


山中の模擬坑道に接近する。
これは事故の際の救援活動を行う訓練坑道だ。
炭鉱マンからお聞きした、ガス吐出の危険性について解説する。 模擬坑道


昭和12年の鉱区集約後に建設された坑口浴場跡だ。
苔むした浴槽にはかつて当時珍しかった、
シャワー設備も完備されていた。 坑口浴場


撮影に余念のない参加者たち。
付近の病院が火災の時には、
浴場の水を使い消火したエピソードを紹介する。 浴場


昭和13年から運用の雄別通洞跡である。
温泉水があふれ出し、
圧巻の遺構である。 雄別通洞



ここからはしばらく移動し上流域を目指す。
単独での参加者同士も会話が弾む。
天気も良く、気温もちょうど良い。 探索


やがて山中深くの遺構に到達。
付近の様相から火薬庫であることを推論される、
産業遺産に造詣の深い参加者もいらっしゃる。 火薬庫


昭和28年完成の雄別炭鉱病院である。
武道館や京都タワーの設計者が計画、
馬蹄形の回廊や隔離病棟について解説する。 炭鉱病院

内部は侵入せず外観のみの探索だ。
最盛期には従業員3,000名、
昭和45年の閉山までの歴史を想う。 雄別炭鉱病院

林道を下りつつ、かつて坑木運搬用に使用された、
軌道のアバットが残る。
休憩を十分に取りながらの移動とする。 橋脚


そして次に到達したのは「御殿」と呼ばれた職員倶楽部跡だ。
高官や取引先幹部をもてなすための、
宿泊所兼料亭跡である。 御殿

森にそびえる圧巻の木造施設で佇む参加者たち。
職員と鉱員の格差、
道東でも贅を尽くした施設について解説する。 職員倶楽部


落ち葉舞う森でカエルの発見だ。
遺構だけでなく、
付近の自然を味わうのもツアーの目的だ。 カエル


全員で昼食後は再び入山、
かなりの傾斜を登り頂を目指す。
上級者、健脚な方もいらっしゃる。 登攀

そして到達したのは索道の基台、
石炭屑(ズリ)を廃棄するゴンドラの脚の遺構だ。
ここは冒頭の総合ボイラー煙突突端よりも高い位置にある。 索道


木製の電柱が倒れている。
かつてテレビのアンテナが装備され、
付近の炭住だけがテレビの映りが良かったエピソードを解説する。 電柱


発生する膨大なズリに対処すべく、
索道からベルトコンベヤーへの変革、
それも今は深い森の廃祉と化している。 下り


参加の皆様、お疲れ様でした。
また、大変ありがとうございました。









参加者
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