崖けをよじ登る
付近には架空索道の支柱が残っている。
緑の森の中に腐食した支柱は一種、異様な光景だ。
牧草地の奥にも架空索道の支柱が残っている。
索道は地形に沿わず、直線を貫くので軌道跡の探検とは大きく異なる。
索道のローラー部は腐食し、切断されたワイヤーが垂れ下がる。
この索道も道路から1キロ以上離れている。
登山道入り口には入山届の箱があり、
案内板もある。
徳舜瞥山の頂を見ながら登山道を歩く。
この付近に鉱山はあったと思われる。
登山道沿いになにやら鋼管が落ちている。
鉱山の施設だろうか・・・。
登山道は河床のようになり、
枯れ沢に岩が転がっているような状態で
非常に歩きにくい。
登山道に似つかわしくない
腐食した鉄棒が落ちている・・・!!キタか。
これはレイルだ!!。
長さは1.5mほどで・・・。
どうしてこんなところに。
ここからは地形図とコンパス頼りで、
登山道を外れてみる。
迷わないように、ところどころで目印に枝を折っておくことを忘れない。
少し登ると、断層が大きく露出したガリーがある
露天掘りの跡だろうか・・・。
今度は少し下ってみると
レイルが再び!!
崖を転がり降りると、
キターっ!!
再びレイルだ。しかも二條。
レイルの突端は土砂に埋もれている。
おおよそ12kg/mのサイズで軌間は609mm程度だろうか。
付近の枯沢は鉄分を含んだ鉱水が流れたのか、
川の部分だけ赤茶色に変色している・・
いよいよ鉱物を含んだガレ場に出た。
赤茶色が激しい。
鉱床の露出した部分を下る。
獣道さえなく、
落下の危険もある。
あたりには鉱石が散らばる。
ズリ捨て場ではなくここも露天掘りの跡だろうか。
地中からは土管が露出する
崖を移動する。
下には平場が見えた。
平場には何も無く、建物の痕跡も見当たらない。