廃祉




星置あたりから手稲山を望む。
晴れた6月。
しかし山の頂には少し雪が残る。 手稲山

街から少し山に入ると、
すぐに選鉱所の廃墟が見える。 選鉱所



今回は直接精錬所を目指さず、
遠巻きして上部坑から下る。
周辺の諸設備も探索する。 街


少し登ると突然坑口が現れた。
山の斜面に、暗い穴。
厳重に鉄格子がはめられている。 坑口


坑口はひんやりとした風が吹く。
かなり深いようだ。 坑口

廃道を登り。
少し上には・・・ 廃道

櫓(やぐら)がある。
これはなんなのか。 櫓

櫓の右下には坑口らしき穴がある。
登ってみよう。 坑口

そこは確かに坑口だった。
埋没し中は見えない。


はたして、レイルに繋がる閉ざされた坑口だった。
櫓は簡易なホッパーなのだった。 坑口m

内部は暗く良く見えない。
小さな坑口だ。 坑口

櫓は積出設備で、
坑口から出て下部に鉱石やズリを運んだのだろう。 積出設備

しばらく行くと、
ガスか空気の噴出口のような遺構がある。
多分地下には縦横に坑道が走っているのだろう。 坑

奥には赤い屋根の斜面に突き出した建物がある。
坑口のようだ。
通洞坑

これは通洞坑だ。
掘削坑道よりかなり大きい。
厳重に蓋がされている。 通洞


大きな意匠があり、
「星 置 通 洞」とある。

谷向こうには、
鉱水処理施設のような建物がある。
行ってみよう。 鉱水処理

そこにはシックナーがあった。
稼動してる様子は無い。
もう少し奥を見てみよう。 シックナー

施設の脇を抜けて、
奥へ入る。
鉱水処理施設で間違いない。 施設

より近代的なシックナーがあった。
これは液体に混じる、固形粒子を分離沈殿させる装置だ。
廃液を浄化させるのが目的だ。 シックナー

中央の制御室を中心に、
円形の水槽内を羽根が回る。
ここまで綺麗に残存しているのは珍しい。 シックナー

水は澄んでおり、回転羽が見える。
水深は3m程度で、
中央にはエキスパンドの床材の橋がある。




山を下ると、茂みにコンクリートの廃墟が現れた。
いよいよ精錬所のようだが、
まだ相当標高は高い。 廃墟

山中に巨大な壁が出現した。
ビルの3F程度はある。
かなりの大きさだ。 廃墟


遺構は続き、
枠や地面の穴も見える。
なかなかの大型物件だ。 廃墟

一つ一つの遺構がデカイ。
見下ろしたときより、
近づくとその存在感に圧倒だ。 廃墟


木々の遮られた廃祉。
こういう廃墟は久々に訪れた。
大きすぎて全体像が見えない。 廃墟

下から廃墟を見上げる。
足元は巨大な穴。 マウス on 冬景色


足元の穴の下には、
更に遺構が続く。 足元

地下空間に潜る。
少し水没している。 地下空間

地下空間から上層を望む。
木漏れ日が眩しい。 上空

精錬所としてはかなり巨大。
よく残ったものだ。
更に下る。 巨大廃墟

廃墟は続く。
こちらは貯水関係らしい。
奥には更に大きい施設が。 貯水槽

木造の三角屋根と、
隣接していたようだ。
途切れることなく廃墟が続く。 RC

どうやら選鉱所の裏側らしい。
できるだけ、廃墟内を通り抜け、
少しずつ下る。 精錬所

ようやくホッパー部分に来た。
鉱石のシューターは腐食している。
しかしまだ標高は40M程度しか下っていない。 ホッパー

静かな廃墟だ。
木々は育っている。 ホッパー

ホッパーの亀裂から、
上部の精錬所付近を望む。 ホッパー

シューターからこぼれる鉱石。
すべてが固まって一体化している。 シューター

エゾジカの足跡が縦横に。
今は鹿の通り道となっているのだろう。 鹿

踏み抜くと危険な中空。
高さは15M程度ある。 中空

回廊を伝って突端まで行く。
梁のある場所を選んで歩く。 突端

廃墟の向こうに札幌市街地が見える。
この場所は違う空間のようだ。 札幌市街

背後の選鉱所を振り返る。
あまりに巨大だ。 選鉱所

内部は格子状だ。
少し潜ってみよう。 選鉱所

育った木々と劣化したコンクリート。
頭上から崩れているところもある。 選鉱所

閉山からおよそ40年。
あるとき選鉱所に根付いた種が木となる。 選鉱所

組まれたRC構造。
内部の鉄筋が腐食しているらしい。 選鉱所

やはりここも巨大。
先ほどはあの天端の上に登っていたのか・・・。 マウス on 冬景色

内部には水路のような箇所もある。
雪景色も見たい気がする。 水路

巨大な洋城のような廃墟。
大きさで錯覚する。 廃墟

水溜りに映りこむ。
新緑が眩しい。 廃祉

不思議な構造の廃祉。
どこまでも飽きさせない。 廃墟

「積出富士」
こうなると山脈だ。 マウス on 冬景色

ようやく最下段に下ってきた。
ここの施設が一番大きい。 下部

近くには使用されていたであろう、
バッテリーロコが残る。 バッテリーロコ

他にもバケット車、送風機車、グランビーなどが残る。
ナローゲージたち。

平行した山中には貯水槽が残る。
ここからは藪漕ぎだ。 貯水槽

かなりの藪を進むと変電所跡がある。
大きな建物だ。 変電所

変電所の廃墟は劣化著しい。
ひどくボロボロだ。 変電施設

内部に差込む光。
精錬所とも違う趣だ。 内部

内部には何も無く、
白い壁と架台のような床がある。 変電所内

コンクリート鍾乳石が伸びる。
何回の季節が流れたのであろう。

巨大な廃墟群を探索し、
いつもの穴の中とは違う
久々に開放的な探検であった。 手稲






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