アーチ




金銀の製錬や合金としての素材、
船底塗料や雷管など、
水銀の利用範囲は多岐にわたる。


水銀の採鉱は一般に小規模で地表近くに不規則に存在するため、
まず坑井の上、露天掘り等が一般的だ。

1955年頃から開発された、
本坑は愛山渓と鉱床を同一とし、
水平坑道の記述もあるが、
何分小鉱山のため資料はほとんど無い。


旭岳を望む旭川の山中。
6月の晴れた午後に、
田園風景の中を進む。 旭岳

林道に入り、
川沿いに遡上する。 林道

新緑から少し夏に近づいた山には、
うるさいほどのヒグラシの鳴き声が・・・。 グラベル

ここからは歩いての探索だ。
少し開けた平場から、
藪を進む。 山歩き

ただの荒地だが、
なんとなく普通の平場とは違う、
空き地に出た。 荒地

沢には古タイヤが棄てられている。
かつて二股鉱山でもこんな場面があった。
もう少し進んでみよう。 古タイヤ

鉱山の、特に坑口から流れる沢のようだ。
泥が深く、もちろん廃道だ。 沢

鉱山跡である確証はないが、
沢沿いに登ってみる。 沢登り


しばらく沢を登ったが、
目立った遺構は現れない・・・

植林はされているが、
完全廃道となり、沢も不確かとなった。 完全廃道

少し下ると、
斜面を乗り越える、
鋼製の遺構が現れた。 アーチ

アングルが加工されたアーチの遺構だ。
鉱山跡で間違いない。 遺構

アーチは斜面を囲うように設置され、
間には木が渡してあるようだ。
積出設備だろうか・・・。 遺構

斜面のRに沿うように、
加工された等辺山型鋼。
地面に固定された跡もある。 山型鋼


斜面を越えた向こう側まで、
アーチは続く。 アーチ

アーチを越えた奥に沢がある。
しかしアーチ以外に遺構は無く、
その目的はわからない。 沢

沢沿いにはφ13ほどのワイヤーロープが落ちている。
アーチと組み合わせた遺構なのだろうか。
すでに腐食は著しい。 ワイヤー

森の中の木漏れ日。
付近をしばらく歩いたが
目立った遺構は発見できなかった。 木漏れ日

川の流れ。
小鉱山の遺構は発見が困難だが、
今回は少しだけの発見に至った。 ポンペーパン川








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