夕張炭鉱 大新坑 探検: 北の細道 大新坑

大新坑の巨大貯水槽に遭遇する




北海道夕張市

  市街北端の夕張鉱業所は一砿と呼ばれる千歳坑、最上坑、北上坑、長良坑と、
三砿と呼ばれる、松島・橋立坑、二砿と呼ばれる石狩坑、天竜坑そして大新坑で構成されていた。

大新坑は二砿四区と呼ばれ、明治40年に開坑された第一竪抗が使用中止となった後も
四区の重要拠点として、昭和30年まで繁栄する。

特筆すべきは日本の炭鉱運搬としては画期的な施設である
「集団ベルト様式」が採用されていたことであろう。
その運搬能力は原炭50t/時とされ、ベルト幅24〜42インチ、厚み1インチという
重厚なもので、驚くべきはその延長、21,000mに達した。
これは揚程245mに及び、4,800馬力の動力モーターをもって運転した。

当時、日本でここまでの規模のベルトコンベヤーは存在せず、
採炭の最前線である「切羽」から選炭場までがベルトで運炭できる優れたものであった。
進駐軍将校の視察においても、これほど優秀な設備はアメリカでも珍しいと言わしめたようだ。

今回は冬の終わりの時期に現地を訪れたが、
積雪はまだまだ多く、どちらかというと探索よりもスノーハイクを目的に入山した。

これまでも数回訪れている遺構とは言え、
初めての積雪期の風景を堪能したいと思う。







貯水槽・扇風機・繰込所・・・


扇風機
( ̄u ̄;)扇風機



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