G炭鉱跡 隧道 探検: 北の細道 G炭鉱

G炭鉱の隧道に潜る


北海道某所

  一般に鉱山作業は地下の現場で作業する坑内夫と、
選炭夫や運搬夫などの主に地上の坑外で作業する坑外夫に大別される。
かつての炭鉱では「一番方」「二番方」「三番方」という三交代によって労働時間が決定されていた。

砿務所に着くと作業着に着替えてから繰込所に移動する。
繰込所(くりこみしょ)とは坑口に隣接する施設で、
ここで作業人員を配分し、入出坑を記録する。
当日の作業内容・指示が与えられ、充電済の安全灯を着装する。
その他、ここで就業の準備をし、出坑後には隣接する浴場施設を利用する。

坑内は火気厳禁のため、坑口の捜検所で発火具類の所持点検を受ける。
「切羽」(きりは)と呼ばれる坑道掘進の最先端現場までは、
地下数百mに及ぶ場合もあり、人車に乗ったり竪抗のケージに乗ったり、
作業現場である地下深くへと下っていく。

全国の炭鉱は、昭和33年(1958)には787坑を数えていたが、
スクラップアンドビルド政策がとられた昭和35年以降激減し、
37年には585坑、41年には222坑と1/3以下となってしまう。


生産能率の劣る小炭鉱が相次いで閉山し、
逆に年産800万tクラスの大炭鉱は
より資材投入による機械化が推し進められることとなった。

道内は長らく大手18社がその生産の70%を占め、
また地方別では石狩が全体の76%、釧路15%とこれで91%となり、
留萌(7%)天北(1%)茅沼(0.1%)と炭田の優劣が影響する格差の社会であった。

今回はこのなかでもビルド坑の、繰込所に通じる人車隧道跡を探索する。
繰り返された炭鉱災害の明暗も感じながらの遺構調査となった。







隧道・人車・繰込所・・・


隧道
( ̄u ̄;)隧道



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