めがね校舎
雪の斜面をへつりながら登る。
坑口に再接近した。
コンクリートは少し剥がれ、出口に道はない。
坑口に意匠はない。
坑道ではなく随道のようだ。
坑口内部へ進む。
奥に行くに従って、気温は高くなる。
少しずつ奥へ向う。
随道は数十mで上部が崩れ、
土砂で埋没している。
今度は上流へ向う。
ここからはスノーシューを履いての探索だ。
昭和49年に廃校となった沼東小学校跡だ。
かつての卒業生の方に聞くと、円形校舎が2連並び、
渡り廊下で繋がった様は、めがねのようだったそうである。
秋の風景。
かつて1500人以上が通学していたらしい。
それでは内部を探索してみよう。
教室内は廊下すべてが凍結し、
厚い氷に覆われている。
秋の校内
配電盤の跡が残る。
割れた窓ガラスから吹き込む雪。
毎年繰り返しているのだろう。
剥がれ落ちた木材を抱かえた、割れない厚氷。
すこし空気も含んでいる。
螺旋階段を登って上部を見てみよう。
多くの残骸が氷に含まれている。
2階を目指す。
凍った階段は非常に危ない・・・。
窓から吹き込む雪。
教室の天井からは、
壊れた電灯が垂れ下がる。
2階の窓から隣の廃体育館を望む。
教室の一つには大きな蜂の巣の跡があった。
今はもう蜂はいない
中二階の踊り場に出てみた。
スノーシューが無いと大きく足が潜る。
円形校舎に沿って歩いてみる。
窓ガラスはすべて割れている。
毎年の積雪で建物の壁も劣化が進んでいる。
天井の抜けた、廃体育館に接近してみる。
天井は組まれたH鋼が露出して、
雪が積もっている。