鹿角を見つける
志幌加別川を渡る橋梁は土砂に覆われ、
1本の鹿路だけが見える。
橋を渡り、奥へ進む。
志幌加別川にも遺構が崩れている。
川の真ん中には古いピアの跡が残っている。
広大な荒地には草が生い茂り、
その奥に坑口が現れた・・・。
人道竪入坑口は密閉されている。
草が茂り、近づくと露で水没状態となる。
なぜか人道竪入の脇にはスイカが落ちている。
数個あるようだ。
遺構は森の中に多数残っている。
すぐ右手には半ば埋もれて、
一区水平坑口が残存する。
更にその脇には、プレートガータの、
赤い歩道橋のようなものが棄てられている。
おそらく、夕張鉄道跡をサイクリングロード化したときに、
使用したもので、老朽後架け替えたものだと思われる。
この付近には、多くの遺構が残る。
一区水平坑口は2/3以上が埋没している。
少し山中に進むと、
土砂に埋もれた配管が露出している。
80A程度の太さでフランジとエルボが組み合わさっている。
憂愁な森の奥には、更に遺構が残る。
エゾシカ数頭が警戒の口笛を鳴らして、逃げていった。
奥には坑口が現れた。
一区人道斜坑だ。
密閉されているが、坑門に目立った劣化は見られない。
意匠も残り、「平和炭礦」「人道斜坑」の文字が見える。
北炭の社紋もくっきりと。
森に還る、倒れた電信柱があった。
碍子も残るが、木製の電柱は自然に還ろうとしている。
すこし上流へ移動すると、
エゾシカの角が落ちていた。
いつも山中をかなり歩いているが、見つけられるのは稀だ。
再び志幌加別川の上流に達すると、選炭場らしき跡地に来た。
川向こうに小屋が見えた。
川を渡る軌道らしき跡がある。
貯炭と選炭の施設が目に浮かぶ。
振り返ると森に埋もれた、
未選ビンへの投入施設が残存していた。
大迫力の投入施設。
急な斜面に残っている。
近づいてみよう。
迫力の未選ビン投入施設跡。
いい状態で残っている。
上部は操作室だろうか。
割れた窓ガラスが見える。