美唄炭鉱跡 探検: 北の細道 美唄鉱業所 滝之沢一坑跡

滝一坑で光明回復の炭鉱を視る




北海道美唄市

 三菱美唄鉱業所は昭和25年当時、鉱区内には美唄鉄道に沿って、
竪坑・通洞・二坑・三坑・滝之沢一坑・滝ノ沢新坑の六坑を有し、
月産11万t、従業員数5,560名、合計12枚の稼行炭層がある巨大炭鉱であった。

当時は国鉄で札幌から約2時間で美唄駅着だ。
美唄は夕張に次ぐ炭鉱街で、
函館本線美唄駅より分岐する三菱鉱山鉄道(三菱鉱業美唄鉄道線/美唄鉄道)
にて約40分(延長10.6km)で美唄炭山駅に到着する。
各坑口近くに駅が建設され、盤ノ沢駅付近には滝之沢坑、
美唄炭山駅付近に本坑(二坑/三坑)、終点の常盤台駅付近には常盤坑(竪坑・通洞)があった。

付近には従業員とその家族を含めて総人口2万5千名が居住していた。
明治27年頃、個人により鉱業権が得られ、三菱に買収されたのは大正4年8月である。
昭和31年度の出炭量は96万t、翌年101.6万tを記録している。

三菱鉱業の北海道における出炭は、全社出炭の約39%に上り、
当美唄鉱業所からの出炭は道内出炭の53%を占める。
三菱鉱業においても重要炭鉱の一つとしてそのウエイトは大きかった。

なお坑名に関しては、時代と資料により『滝一坑』『瀧一坑』『滝の沢一坑』、
『滝ノ沢一坑』『滝之沢一坑』『瀧之沢一坑』などが混在している。

そして過渡期の美唄の炭鉱の変遷も複雑で、複数の炭鉱が吸収合併、そして閉山している。
昭和35年(1960)から42年(1967)までの時系列の系譜を記録しておく。

美唄の炭鉱
美唄の炭鉱


今回は紅葉の中、廃電柱を追って山に入る。
かつての排気風洞を目指す探索となる。



巨大炭鉱・ウナギの寝床・坑口・・・



坑外図
坑外図





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