上流の無い滝
長万部岳方向はまだ林道であるが、
二股鉱山方向は轍も無く、廃道に近づきつつある。
轍が少ない林道を遡る。
朝露でしっとりと道は濡れている。
立派なゲートは施錠され、
車両はこれ以上は入れない。
入れたたとしてもやがて、車両は走行できなくなる。
ここからは徒歩で上流を目指す。
地形図上の距離は約2km。
足元は一気に濡れてしまった。
二股川は勢いよく流れている。
河床は少し赤い色をしている。
長万部岳の登山道と違い、
やはり棄てられた道の気配がある。
すこしづつ高度を稼いでいる。
倒木が激しくなってきた。
跨ぐたびに体力を奪われる。
何箇所も倒木がある。
二股川との交差で、路面が大きく欠落している。
倒木もあり渡渉を行う。
川を渡る。
目的地があるからこそ、
こんな場所も乗り越えられる。
川から離れて谷間を登っていると、
道は九十九折れとなり、蛇行を繰り返す。
沢は赤くなった。
二股川にそそぐ支流に沿ってさらに登る。
いよいよ土砂崩れが発生し、完全廃道となった。
もう少しで現場なのでなんとか乗り超えたい。
なんとか土砂崩れを克服し、
さらに上部へ進む。
沢の音がなぜか大きくなる。
いよいよ道が無くなった。
沢の音がいよいよ大きくなり、
しかし奥が見えない。
なぜかこんな山中にタイヤが落ちている。
最近のものではなさそうだ。