歌志内炭鉱 配水池跡 探検: 北の細道 歌志内炭鉱 配水池跡

歌志内の配水池のカラミ煉瓦



北海道歌志内市

コンクリートを応用した円形構造物には、液体、気体、粉体等を貯蔵するための容器、
液体を送るための管路、構造物を支える基礎などがある。
具体例として、容器は上水道の配水池、下水の汚水処理槽、セメント貯蔵サイロ、
発電所の圧力容器、LPGガスや貯油タンクなどである。

管路としては発電所のサージタンク、基礎としては橋桁のケーソンなどとなる。
円形構造物は円周に沿って、一様の外圧と内圧を受けるの特徴で、
角がない分、不連続面が無く構造上の弱点が少ない。

コンクリートは基本、圧縮には強く引っ張りには弱い。
例えば金属なら折れる前に曲がることで、それ自身に伸びがある。
これが『靭性』と呼ばれるもので、コンクリートはこの靭性が少なく伸びが無い。

コンクリートは骨材(砂や砂利)をセメントという接着剤で固めたものである。
圧縮に対しては骨材同士がより密着する方向で強度が増すこととなるが、
引っ張りの場合は接着材がはがれる方向に働くので弱くなる。


歌志内にはかつて北炭空知坑、神威坑、新歌炭鉱、住友歌志内鉱、三井文殊坑などの炭鉱が犇めいていたが、
北炭や財閥系炭鉱は自ら上水道を敷設し、住宅やインフラを建造してきた。

炭鉱閉山後、上水道施設は街に移換されるのが通例であるが、
給水人口が極端に減少した場合は、浄水場やそれに伴う配水池が棄てられることとなる。

今回は、この廃止された配水池の探索だ。
浄水場で浄化した水は山の上の配水池にという水タンクに保管され、
重力をもって町に送水される。

配水池には隠れた地下タンクがあり、その構造上探索には危険が伴う。
場所については伏せた上、歌志内の山中を歩いてみたいと思う。



配水池・坑口・流入弁・・・



配水池跡
配水池跡





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