鉱山跡 坑道 探検: 北の細道 廃坑跡 坑道

Mg鉱山跡でバケットローダーに会う




  (社)日本建設機械化協会による建設機械用語 昭和49年編によると、
積込機械の中でずり積機というジャンルがあり、その中にはロッカーショベル、ショベルローダ、
バケットローダ、クローラーローダ、サイドダンプローダなどが記されている。

そのどれらも主として圧気駆動、つまりコンプレッサーによる圧縮空気で作動する坑内用積込機で、
バケットを持ち、岩石や土砂などの掘削、積込などを行う車両と規定されている。

その中でもロッカーショベルとバケットローダはオーバーヘッド式と呼ばれる機構があり、
車両前方のバケットが土砂を積載後、
自車の機体上方を通過して積載物を後方へ放出する構造をもつものである。

バケットローダ バケットローダ

つまり前方で積載した鉱石やズリを、
後方に接続した鉱車(トロッコ)やベルトコンベヤ上に運び降ろすのである。

しかし、ロッカーショベルとバケットローダの相違点は何なのか。
どちらも機構は酷似している。
調査した結果、これは製造メーカが異なるようだ。

ロッカーショベルは日本開発機製造(株)、一般に日開と呼ばれるメーカー製で、
日開は1962年に三井造船(株)と合併している。

ロッカーショベル ロッカーショベル

対してバケットローダは太空機械(株)製で同社は赤阪鐵工所タイクウ事業部として現在も存続している。
太空機械(株)の前身は合資会社 太陽空氣機械製作所である。

バケットローダ バケットローダ

どちらも機能は大きく変わらず、言わばフライパンとスキレットのようなものだ。


今回紹介の遺構はずばり坑道である。
位置は山中深く、アクセスは容易ではない。
しかし内部には巻上機や坑内火薬庫、レールなどが色濃く残る。
伏在する地底の迷宮に挑んでみよう。

保存車両等の画像についてはれん様Morigen様水鉛様錆汁男優様 より多数の情報提供を頂きました。
この場をお借りして、お礼申し上げます。


バケットローダ・巻上機・坑道・・・




バケットローダ
バケットローダ





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