綱取鉱山跡 探検: 北の細道 綱取鉱山跡

綱取鉱山で隠し金山に会う



岩手県北上市

  源義経には多くの伝説がある。
悲劇の英雄であったこともあり、日本全国に義経伝説としての逸話が残る。
兄、頼朝からの逃避行、北海道に渡り成吉思汗になったこと、
死んだ愛馬が藤棚になったこと、壇ノ浦の戦いでの逆転勝利など、
その伝説は今なお語り継がれている。

その中で京都鞍馬にいた牛若丸(幼少の源義経)を
陸奥平泉の藤原秀衡にめぐり合わせたのが金売吉次(かねうりきちじ)である。
やがて藤原秀衡は源義経の庇護者として義経を支えることとなる。

金売吉次は平安末期の源平時代に陸奥国で採掘した黄金を京で売り、
長者になったという商人だ。

岩手県和賀川の石羽根ダム北部には綱取層という鉱脈が露出している。
この西側の吉ノ沢地区はかつて金売吉次の隠し金山と呼ばれた一帯だった。

綱取鉱山はこの吉ノ沢に位置し、鋼種は金・銀・銅・鉛・石膏であった。
大正初期の最盛期からは三菱合資会社が経営、従業員数300名超と大規模な鉱山であったが、
昭和57年6月、鉱区は破棄され閉山を迎える。


錦秋湖付近には鉱床が多い。
今回は月山への登山ルートに残る綱取鉱山の探索だ。
かつての義経伝説を想いながら、
山中を歩いてみたいと思う。



火薬庫・鉱泉・煙道・・・




煙道
煙道





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