坑道跡 探検: 北の細道 水没坑道跡

Be鉱山跡の鉱石摺を覗く




  金や銅の鉱脈への到達は偶然による鉱石の発見が糸口となることが多い。
佐渡の金山が鶴子の峰の光芒から、三池炭田が焚火による燃える石の発見から、
富来金山(石川県)が夢知らせからと、奇跡や伝説を伴う発見に起因している。
それらも専門家によるものではなく、沢に残る転石からの鉱脈発見などがかつては常道であった。

しかし、この偶然の発見時代は終わりをつげ、現在では次第に化学的となり、
ボーリングや試錐、振動による地震探査や電位や抵抗を計測する電気探査が主流となっている。

下図のように鉱脈Aに向かって直線で掘る坑道を立入坑道(C)【Cross cut】と呼び、
着脈した後、鉱脈に沿って掘進する坑道をひ押(L1〜L3)(金片に通)【Drift】と呼ぶ。

立入から上部に向かうのが掘上【Raise】、下部に向かうのを堀下【Shinking】という。
これら水平坑を繋ぐ垂直坑道は『摺(ずらし)』とも呼ばれ、
鉱石を下部の運搬水平坑(D)に落とし、搬出を行うこともある。

坑道概念図

今回は厳冬期の坑道探索だ。
流れる鉱水は水温が高く、しかし一部には氷柱が育っている。
最奥の切羽には驚くべき風景が広がっており、
様々な安全を確保したうえで、深い坑道を進む。



坑井・摺・氷柱・・・




坑道
坑道





トップページへ