Th浄水場跡 探検: 北の細道 廃浄水場

Th浄水場で水の流れを追う



某鉱山町

   水道の供給において、水源から浄水設備までなど浄水処理前の水の輸送は『導水』と呼ばれる。
それに対して、浄水処理後の水道水を配水池などの水槽に送ることは『送水』、
需要者に必要量を供給するのが『配水』と定義されている。

配水池は浄水処理後の水の配水量を調整するために、
一時的に浄水を貯めておくタンクの事だ。
配水池には鉄筋コンクリート製(RC)、圧縮コンクリート製(PC)、
タワー型の高架水槽などがあり、要となるのはその容量と水位となる。

配水池の容量は需要水量と滞留時間の関係性から求められ、
それに消火用水量が加算される。

配水池から送水する方法にはポンプによる圧送と自然流下がある。
ポンプ圧送の場合は平地に配水池を建設でき、送水圧もコントロール可能だ。
それに対して自然流下の場合は水の位置エネルギーを使用して送水するので、
配水池は山上に設置し、重力に従って送水するので、
運転には動力を使わず機構も単純化する。

配水池の過去の建設指針には、配水池タンク内の温度変化抑制のため
タンク上部に500o程度の盛土をして、張芝を施すことが推奨されていた。
それは上部の荷重増加のため現在では施工されなくなりつつある。

今回紹介の某鉱山町に存在した浄水場は昭和40年に施設が改められ、
やがて廃止されたもののその設備は色濃く残る。

付近の配水池や送水用の水槽付近も併せて探索してみたいと思う。


薬品注入装置・アクセレーター・急速ろ過装置・・・




配水池
配水池





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