新幌内炭鉱 火薬庫跡 探検: 北の細道 新幌内炭鉱

新幌内炭鉱 火薬庫跡のイギリス積み




北海道三笠市

   坑道を掘削するときはボーリングにて鉱床の内部状況を調査し、その掘削方向をよく検討する。
方向が決まれば、爆薬を装填するための細長い孔をクローラードリルなどの重機で掘削する。
切羽と呼ばれる坑道の掘削最先端から20〜50か所の穴をアーチ形に開ける。

崩れる岩石量や距離、安全性などを考慮し、適切な位置と数の孔に火薬を装填する。
近年ではダイナマイトは扱いが難しく使用されず、
ANFO(アンホ)爆薬と呼ばれる粉末状の爆薬が主流で
これをコンプレッサーからの圧縮空気によって孔に充填していく。

雷管を接続し結線して点火装置につなぐ。
爆破時は大きな爆発音とともに衝撃波があるので、発破箇所から遠く離れて待機する。

発破が終わった後はガスの発生や粉塵の舞い上がりあるため、
ガスと粉塵が収まるまで切羽には近づけない。
場合によっては終業直前に発破を行い、一晩放置して翌朝から作業を続行する。
これを鉱山用語で「上がり発破」と呼ぶ。


今回探索するのは、 新幌内炭鉱 の火薬庫跡だ。

昭和6年(1931)に採掘開始され、16年(1961)に幌内炭鉱と合併、
昭和42年(1967)から新三笠炭鉱として稼行、昭和48年(1937)に閉山を迎え、
しかしこのどの時代に建設された火薬庫かは不明だ。

風井や爆破試験坑道、そして変電所の跡からも遠く離れた山中だ。
冬の晴れ間に頂を目指す。
あきらめかけた矢先に発見したのは小さな火薬庫だった。

坑道・火薬庫・廃坑・・・




坑道
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