淡萌黄の坑道



坑口から深く水没だ。
レールの痕跡もある。
周囲はいかにも手掘りの雰囲気だ。 坑口


水位は御覧の通り、
股下まである。
足元に注意して進む。


木製の支保工が残る。
切羽と呼ばれる採掘場所の天盤(天井)を
人工的に保持する支柱だ。 支保工


右手にブルーの一際深い部分がある。
これは堀下と呼ばれる15m程度の立坑だ。
下向きに掘進した坑道で、下層と接続しているはずだ。 堀下


水位は若干減ってきたが、
突然の堀下に備えて慎重に進む。
歩くたびに底の泥が掻き混ぜられる。 坑道


50A程度の朽ちた配管が這っている。
見えないが幸い足元には枕木が連続し、
安全のためにそれを追って歩いている。 配管


一部には緑礬(りょくばん)の様な成分も見える。
鉄,銅,コバルト鉱物などの変質による二次鉱物で、
インキの原料にもなる。 緑礬


水位が減少すると、
レールが露になる。
6s級のか細いレールだ。 レール


頭上から上方に支保工が続く。
鉱脈に沿って掘った堀上だ。
これは登れない。 堀上


更に全体がグリーンの一画がある。
緑礬に囲まれている。
支保工はもう機能を果たしていない。 緑青


風が少しあり、どこかで通じているようだ。
酸素濃度も問題なく、
既に数百mは進んでいる。 坑道


配管にゲートバルブがある。
おそらくエアーの配管のようで、
圧縮空気による工具が使用されていたようだ。 ゲートバルブ


坑内分岐があり、
いつもの決め事通り右手から進む。
足元の汚泥が巻き付く。 坑内分岐


足元も緑礬が堆積している。
光を当てると鮮やかな緑に光る。
支保工の崩れに注意して進む。 緑礬


ここからは上へ上へと、
崩した排石を足掛かりにして掘り進んでいるようだ。
いわゆるシュリンケージ採掘法である。 埋没


上部には木製の足場がある。
緑に光る天盤や壁が神秘的だ。
これ以上進むのは不可能、ここで撤退だ。 廃鉱


坑道内探索ではいつも時間の感覚が狂う。
短い探索時間のつもりが、
気づくと何時間も坑内に滞在している場合がある。 坑口






戻る

廃坑
廃坑

トップページへ