ホッパー跡 探検: 北の細道 ホッパー

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北海道某所

  坑道や切羽での地圧の変化によって発生する災害の一つに、『山はね』というものがある。
『山はね』とは坑道内で周辺の岩盤が急激に破壊して、破片が飛散、坑道が破壊する現象のことだ。

水深が深くなるに従い水圧が高まるのと同じく、地下深くにも岩盤の圧力(=盤圧)があり、
これは同じ深さで水圧の2.5倍と言われている。

『山はね』はこの盤圧と呼ばれる地下内部の特に岩盤内に生じている圧力が
急激に解放されて破壊すると言われ、場合によっては大量のメタンガスの放出を伴ったり、
瞬間的に発生し、地震のような震動を伴うと言われている。

また、『山はね』は深部化に伴って発生件数が増加する傾向にあり、
『AE法』(=Acoustic Emission)と言われる超音波を利用した初期地圧測定器をもって、
固体の内部で局所的に起こる変形や破壊を測定する震計測等によっての予知が模索されている。


今回紹介の鉱山跡は現状の国土地理院5万分の1地形図にも荒れ地のマークしかなく、
山中に不思議な場所があるものだと以前から感じていた場所だ。
春の訪れとともに、その疑問を解消すべくアタックした森の奥地。
そこには小さな鉱山跡の大きな痕跡が残っていた。




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火薬庫
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