廃鉱跡 探検: 北の細道 坑道跡 

Nb鉱山跡の鉄砲延を進む

 炭鉱の坑道と金属鉱山の坑道の大きな相違点はなんだろうか。

炭鉱の場合は立坑や斜坑、水平坑道を複数掘削し、
通気・運搬・通行などのための主坑道(本延)と平行に、
副坑道(連延/副延/添延)を適且の間隔で同時に掘削する。
そしてある程度ごとに主坑道と副坑道を目抜き坑道で連絡する。

逆に金属鉱山の場合は、副坑道を掘進することなしに
主坑道だけを掘進する場合が多い。
この一本のみの坑道は『鉄砲延』と呼ばれる。
そして最大の違いは炭鉱の坑道が直線で掘削されるのに対し、
金属鉱山のそれは蛇のように曲線を描き、それぞれが接続しない場合もある。

このように単純な炭鉱坑道には少数の大風量、大風圧の大型扇風機をもって、
風量配分が可能となるが、
金属鉱山の場合は単線の入気坑が数多く存在し、
通気的にそれぞれが並列となることから、入気側の排気抵抗が少ないにもかかわらず、
排気側は少数の排気風洞に集中することから抵抗が極めて多くなる。

また入気坑道は運搬などと兼用にされることが多く、
整備も行き届くが、排気専用坑道はメンテナンスが不十分で、
小さな断面積と相まって、相対的な排気抵抗は大きく影響する。

そして炭鉱の場合は鉱山保安法により、
主要扇風機は坑道の延長線外の坑外の耐火建築物の中に設置する規定となっているが、
金属鉱山の場合はメインの扇風機(主扇)を坑内に設置し、
必要な場合は小型の補助扇風機(局扇)も坑内に設置している。


ある鉱山跡の予測地点に存在した坑道を調査したところ、
多数の坑内分岐と水没坑道の果てに驚くべき機構が存在した。
金属鉱山ならではの通気システムを追って坑道を進む。
なお今回は全域にわたり酸素濃度、爆発性ガス、CO2濃度に問題のないことを確認したが、
膝上までの水没、坑口までのアクセスの危険度を考慮して、
場所については伏せさせていただく。


シロッコ・主扇・坑内分岐・・・




坑道
坑道



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