大葛鉱山 廃精錬所跡 探検: 北の細道 秋田県大館市大葛鉱山精錬所跡 

大葛鉱山跡の廃精錬所を登る


秋田県大館市
 昭和18年(1943)4月、戦局が厳しくなるにつれ
鉱産資源の積極的な開発増産が叫ばれることとなる。

地下資源開発緊急措置要綱が閣議決定され、
従来の産金・探鉱・選鉱場建設・鉱山機械化などの症例規則が統合された。
そして新たに鉱業奨励規則が施行され、
従来の重要鉱物増産法を改正、その有効期間の延長が計られた。

 しかしながら戦局の推移とともに、
日本を取り巻く世界国家情勢の急激な変化が起こり
これまで輸入資金として重要視されていた『金』が不要物質となり、
変わって軍事資材の増産が当面の切実な問題となった。

そこで商工省(商工鉱業の行政を管掌した旧中央行政機関。 1949年貿易庁と合体して通商産業省となった。)
鉱山統制会を通じて金鉱業に対し、設備・資材転用の実施と その補償基準についての要旨を発表した。

これが『金山整備法』であり、金山休止に伴うすべての労力・設備・資材は
銅・鉛・亜鉛・鉄・石炭などの軍需緊急物資の増産に転用されることとなる。

それに伴い、休山する金山が北海道では45か所中40か所にのぼる反面、
全国で昭和19年度中に浮遊選鉱の新設を中心とした
緊急拡充に値する選鉱場は63か所にのぼった。


本坑は昭和50年と比較的最近まで採掘していた金鉱山である。
付近に人家もない深い山中。色濃く残る選鉱施設。
斜面を這って、選鉱所を探索してみよう。


ズリ・選鉱場・精練所・・・




選鉱所
選鉱所



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