東栄鉱山跡 探検: 北の細道 東栄鉱山跡

東栄鉱山跡で電錬所の謎を見る


青森県青森市

 地球に存在している元素は全部で118種類ある。
その中で金属元素は99種、うち、人工的に作られた元素が27種含まれる。
金属は使用量や存在量などにより『ベースメタル』、
『レアメタル』、『貴金属』に分類される。

ベースメタルは鉄、銅、アルミニウム、亜鉛、スズ、鉛でどれも大量に消費される。
特に鉄は大量に生産、消費され資源も豊富にあった。
しかし高品位の鉱石は減少しつつあり、日本の鉄鉱石は掘りつくされたとされている。

銅は世界中で進む電化のための需要が増加し、
日本では江戸時代から1950年代まで、国内需要枠を超え輸出が盛んだった。
しかしながら、すでに1970年代には枯渇し、鉱石は輸入に頼る状況だ。

アルミニウムはボーキサイトが原料で、赤道付近に分布、
日本では産出していない。
亜鉛と鉛は同時に存在し、日本の鉱床はすでに掘りつくされている。

レアメタルは希少金属と言われ、47種の元素でコバルト、モリブデン、タングステンなどである。
その中のレアアースと呼ばれるものは17元素のグループ名総称である。

レアメタルの定義は漠然としており、
資源の分布が限られていたり、製錬が困難であったり存在が少量であるものを呼ぶ。
また 「機能材」 温度や磁気、電気など特定の有用な機能をもつ材料 への利用価値が高く、耐食性、強度、耐熱性などの高水準な利用価値が認められている。


本坑付近は昭和30年代まで石灰石鉱山が稼行していたようだが、
近接して銅・鉄鉱石鉱山も数か所採掘していた。

索道の存在や、石灰石が鉄鉱石の製錬溶剤として供給されていたこと、
輪西製鉄所(新日鉄室蘭製鉄所)への送鉱など文献には記載があるが、
今回到達した鉱山跡の正確な鉱山名は特定に至っていない。

海抜170m付近に存在の謎の遺構群を探索する。



採石所・鉄山・鉱山・・・




銅山
銅山



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