初音鉱山跡  探検: 北の細道 初音鉱山

初音鉱山で笹薮の悪魔に会う




北海道せたな町

   地質時代でいう2,400万年前から510万年前までの第三紀中新世に、
北太平洋沿岸地域にいた海生の哺乳類『デスモスチルス』。
体長約2.5m、大きな頭と短く頑丈な四肢を持つカバのような生物だ。

特徴は円柱を重ねたような 「臼歯」歯列の両端後方にある、俗にいう奥歯 を持つことで、
但し絶滅の原因は解明されていない。

昭和53年(1978)、旧瀬棚郡北桧山町の初音鉱山のマンガン探鉱坑道掘削中に、 一つの臼歯(標本B)が発見された。
北海道地下資源調査所にて同標本を解析した結果、
これはデスモスチルスの下顎臼歯であることが分かった。

北米やオレゴン州で発見されるデスモスチルスの化石は、
強い海流の影響か、骨がバラバラに堆積し良好な状態で発見されることは皆無だそうだ。
もともと海岸で暮らすデスモスチルス、
日本がまだ今より温暖で多島海化した時代を生き、
穏やかな海流と海岸域の状況で、良好な化石がまとまって発見されるようだ。


初音鉱山は明治41年(1907)頃から釜石鉱山の経営で採掘されたマンガン鉱山で、
大正元年(1912)頃最盛期を迎えるが大正2年休山、
再び、昭和7年(1932)頃から再開されたものの、 資源枯渇によりその後閉山している。

『初音』という名称からは想像できないほどの難路。
鉱区図から遺構の残存を確信して入山したものの・・・。
藪漕ぎが標準化してきている最近の探索の中でも、
特に激しい藪に行く手を阻まれる。






藪漕ぎ・遺構・臼歯・・・



鉱区図
鉱区図





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