溶鉱炉跡と風車の共存
製油所のような設備がある。
さらに林道を遡る。
低木が茂る林道は汐の香がしている。
奥には風力発電の風車が見えてきた。
ロータの直径はφ90m、支柱の高さは70mとされている。
近くで見ると大きい。
広場に人間のものではない足跡があった。
慌てて近づいてみた。
丸い足跡。
足跡の片方はエゾジカで、片方は馬であった。
羆かと思い驚いた。
かなり登ってきたが、
相変わらず目立った施設は無く、
風車が点在している。
少し進むと大きな空き地があった。
古地形図ではかつて大きな設備があったようだが今は見えない。
奥にはコンクリートアンカーがある。
鉱山とは関係のない設備かも知れない。
水道蛇口。
水道もひかれているが、
こちらも鉱山とは直接関係なさそうだ。
風車の脇に何か見える。
点在する黒い塊は馬の糞だ。
風車に最接近した。
ローターが風を切る音がすごい。
一段と旧い施設がある。
古地形図の高塔の位置ともほぼ一致する。
廃墟はRC構造の見慣れないものであった。
施設は十分に時が経過しているようだ。
風車と廃墟。
最新の稼動している設備と産業遺産。
隣に並んでいるのが、不思議な光景だ。