廃バケットローダーのある風景




坑道としては大きく、
通洞坑としての機能も有しているようだ。
水蒸気が飽和し、天井付近に滞留している。 50m

鉱水は廃竪抗のなれの果てに、
導水されている。
奥は計り知れない深さの滝となっている。 鉱水枡

坑道脇には資材庫のような少し広いスペースがある。
内部は坑木が錯乱し、
脇抗への分岐だったのかもしれない。 脇坑


屈まなくても歩ける坑道は久しぶりだ。
現在入坑350m。
少し空気の新鮮さが欠けてきたように感じる。 通洞坑



右手に坑木が詰め込まれた脇坑が現れた。
ほぼ上部まで木材で密封されている。
隙間からはとても進めないが、続いてはいるようだ。 坑内分岐


厳重な鋼板製の扉がある。
ここもおそらく脇坑で、
扉の向こうには長大な坑道が続くはずだ。 扉


ほぼ同様のサイズの坑道が分岐するポイントに到達した。
右坑は土砂で封鎖されているが、
それよりもなお、ロングサイズの鉱水鍾乳石が圧巻だ。 坑内分岐


通常の鍾乳石と明らかに違うのは、
その色合いだ。
鉄分を含むのか腐食したような色をしている。 鍾乳石


入坑850mで現れた数度目の坑内分岐。
ここは3本の坑道に分岐するが、
うち2本は完全密封されている。 分岐


空いている残1本は明らかに旧鉱で、
支保工が多くサイズも小さい。
すぐに埋没し、何より足元は深い水流だ。 旧坑


湧き出る鉱水は澄んでいるが、
数m以上の深さの滝壺のような所から噴き出ている。
ここへの入坑は諦めよう。 旧坑


そして現れたバケットローダーの廃車体である。
坑道の脇にただ1台佇んでいる。
軌間は762mmのナローゲージだ。 バケットローダー


アームはモーメントに従って三日月型をしており、
バケットは反転した時に鉱石を流しやすい形状をしている。
酷く腐食しているが当時の形状を留めている。 ロッカーショベル



ホースは簡易なホースバンドでホめてあり、
エア式のシリンダーを手動の切替弁で制御するようだ。
この状態まま地底850mにいつまでも残存するのだろう。 バケット









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