川を遡り坑口へ


7月になると蕗も熊笹も茂り、
春とはまるで風景が違い、林道も狭く感じる。
登山

林道゙ 漁岳への林道を歩く
登山で1回、鉱山探検で3回目となる。
2kmの間にアライグマとエゾシマリスに会った。
漁川の右岸を歩く。

クチャンナイ川

漁川支流のクチャンナイ川を見下ろしながら、

林道を遡る。
不法投棄と思われるTVや電気製品が見える。

川原

沢沿いの坑口なので、
このあたりで一旦川原へ降りてみた。


不法投棄

不法投棄はすざましく、

テレビや家具やホイールまで棄てられている。

この風景は悲しくなるが、少し川を遡ってみよう。

水没

探索時は基本水没するので、
あまり気にせず水に入る。
雨の翌日で水かさは多いようだ。
しばらく遡ったが位置が違うようだ。

廃道

林道に戻り、クチャンナイ川が左手に見えるまで登る。
そろそろ精錬所への入り口だ・・・。

精錬所へ向かう。

藪漕ぎ

春と違いそのアプローチは激藪で苦労する。
しかし入り口にはヒントになる目印がある。

目印

精錬所

やがて精錬所が現れた。
GPSで方向を確認しながらの探索だ。

鉱山跡

鉱石の流れ出す精錬所へ登る。
ヒルも多い。

なんとか藪を超え、

選鉱所

古城に再び接近した。
草いきれで全貌が見えない。


きのこ

大きなきのこがある。

鳥の糞が大量に落ちている。

オメガカーブ

ひとたび林道に戻り、精錬所から南南西の坑口を目指す。
オメガカーブから再びクチャンナイ川へ廃道を降りる。


れんが

渡渉を繰り返して川を遡ると、
川の真ん中に、なにやらレンガの塊が・・・。。


岩場は意外と滑らない。

レンガ

レンガの塊が川の真ん中にあるのは異様な光景だ。
近づいてみる。


レンガ

これは紛れも無く、鉱山集落に関連したものだ。
不思議な光景だが、この沢で間違いの無い確証を覚えた。


レンガ製

振り返るとレンガの大きな施設が・・・。


渡渉

更に沢を登る。
行く筋かの流れがあるが、結局は1本の流れとなる。


水没

河床のほうが歩きやすいかもしれない。
かなり登ってきた


二股

沢が二股に分かれる。
右側の崖に 穴が・・・!

崖

近づいたがよくわからない。
赤いマーキングがある・・・。

坑口ー

坑口か?洞窟か?覗き込んでみる。
ひんやりと冷気が・・・。

坑道

探索3回目、本日探索3時間で陥落。
坑口だ!
支保工もある。


突入

お約束で突入する。
が、いきなり水没する。

坑道跡

足元は水深15cmほどで、泥がからむ。
上からは絶えず水滴が落ちる。

坑口跡

頭上は低く、かがんで歩くことになる。
上部からは冷たい水が滴り落ちる。
上部は硬く、ボロボロと崩れることは無い。


坑道

これが実際の明度で、
LEDライトでかろうじて進める。


坑口

約10Mほど進んだ。
まだまだ続きそうだが、寒いほど冷えてきた。
ここで撤退した

穴

外界へ戻ると、日が暖かい。
山中にかろうじて残る、坑口。


クチャンナイ川

再び二股を左へ登る。
こちらのほうが急だ。


大木

倒れた大木を超えて、
更に登る。


ズリ

大量のズリらしき岩石が右岸に見えると、
その右の崖に・・・。


坑口

緑のネットと先ほどより大きな穴が見える。
坑口か・・・。


レイル

斜面からはレイルが突き出し、トラロープが掛けてある。
トロッコもあったのだろうか・・・。


斜面

最後の斜面は斜度がきつく、なんとか登る。
フェンスのような緑のネットは、
度重なる土砂崩れで、すでに本来の役をこなしていない。


坑口

ようやく登りきった先に現れた坑口。
先ほどのより大きく、深そうだ。


坑道

深い斜坑。
坑木が幾本もあり、下へ下へと向かっている。


入坑

さぁ、入坑してみよう。
斜面は急で足元からどんどん崩れる。


斜坑

少し下ると一気に冷気がやってくる。
坑木は脆く今にも落ちそうだ。


坑口跡

なんとか行けるだけの下まで下ってみた。
登りのことを考えてここで撤退した。
坑木にはコケがびっしりだ


ズリ跡

坑口前からクチャンナイ川を見下ろす。
遥か下に先ほどのズリ捨て場が望める。


クチャンナイ川

再び川を下る。
山中の静かな坑口は、今しばらく残存しそうだ。



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