暗い穴へ
三石ダムに向う道々は、
やがてグラベルとなり、谷間へと向う。
三石川に沿って林道を遡る。
川原は依然広く、中洲も大きい。
左岸を走る林道は、ところどころ、
土砂崩れの復旧跡がある。
鉱山の位置はこの時点でも不明。
今度はより大規模な土砂崩れ跡だ
こんな山中でもしっかりと対策工事が成されている。
鉱山設備をキョロキョロ目で追いながら
ふと三石川を見ると
遥か下方に。
いつのまにか川は自然に沿って、道路は逆らってしまったようだ。
さらに遡り、いよいよ道路がか細くなってくると
再び川と近づきつつ
しかし、跨ぐことは無い。
ピラシュケ川との分岐で林道も交差点となる。
四叉路となるといよいよどちらが鉱山か見えない。
このあたりが最も怪しい
しかしダムの付け替え道ならきっと違う。
ここからは歩いての探索だ。
大きな水溜りを抱かえた林道には
まったく車の通りが無い
またもや付近数キロが無人状態になったような気がする。
何か見つかって欲しい。
そろそろ諦めかけた矢先
あれっ、岩が崩れてる。
ひんやりと冷気が漂ってきた・・・
洞窟か??
どうやら崖が崩れてるようだ
出た〜!!坑口!!!
支保工か!
これはスゲー!
そろそろと覗き込んでみる・・・。
こんな山中のこんな崖に、人知れず坑道とは・・・
落ち着いてよく見てみると
非常に水蒸気が多く、水も滴り落ちている・・・
水没しており、支保工も崩れている。
LEDライトを点灯し、入洞する!
フラッシュで明度は上がっているが
実際には漆黒。LEDの光束だけが水蒸気の白い筋となる