T鉱山跡  探検: 北の細道 T鉱山

T鉱山で泥に填まる



北海道某所

   鉱山の坑道と普通のトンネルの根本的な違いは何だろうか。
トンネル工事の場合は、そのトンネルそのものが目的であるから、
費用を惜しまずその断面積を大きく取り、厳重な 「支保」地山(=内部の壁)が崩落しないように支える骨組み を施してこれをほぼ半永久的に維持しようと努める。

鉱山や炭鉱でも稼行期間中は維持しておかなければならない主要な坑道では、
一般のトンネルと同様の工事が行われるが、
それ以外の採掘のための手段である坑道は、断面積を必要最小限にとり、
支保も採掘期間中だけそれを維持できれば良く、
その区域の採掘が終了すれば、通常は放棄される。

つまり、トンネルの支保工は一般にアーチ形の鋼製で、
「覆工」トンネル内部の壁をコンクリートを吹付けて内側から覆う事 時にも取り外さず、そのままコンクリート等で支保工ごと埋設してしまうのが一般的だ。
一方、坑道のそれは木製も多く、坑道から露出し、
覆工の場合は支保工を取り外してから、コンクリートを敷設することも多い。


今回は再びの坑道のみである。
しかも支保工もなく、覆工もない素掘りである。
泥は深く、蝙蝠の糞が堆積し、なかなか劣悪な環境だ。

昭和20年に採掘開始し、25年頃には比重選鉱場をも併設する、
鉱員40名規模の鉱山となり昭和37年頃閉山している。


こうもりの住処と化した、坑道を探索してみよう。











こうもり・汚泥・素掘り・・・



prayfor3104
( ̄u ̄;)坑口を





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