対岸の廃坑
城で有名な松前町だが、
上ノ国寄りの海岸線沿いは、
風光明媚な漁村が点在している。
大鴨津川の左岸を進む。
まずは対岸の標高300m付近に存在した、
江良鉱山を目指す。
山には露頭が現れ、
どうやら鉱山跡付近のようだ。
かつては対岸から架空索道が張られ、
左岸の選鉱所へ鉱石は搬出された。
選鉱所付近に残る廃祉。
深い水槽のようで、
中は水没している。
対岸の露頭を望む廃墟。
さらに大鴨津川を遡る。
銭谷鉱山付近には腐食したPLが岸に落下している。
かつては旧ユガンコウ鉱山と旧大鴨津鉱山を、
包含し江良鉱山として栄えたようだ。
桜の咲く川を遡る。
銭谷鉱山事務所付近だが、
痕跡は何もない。
最上流の稲倉沢鉱山付近に到達した。
対岸には大きな露頭があり、
かつての露天掘りを想像させる。
付近には小屋がただ一軒残っていた。
鉱山施設では無そうだが、
内部を確認する。
屋内にはポンプの設置された跡があった。
河川の規模にしては小さなポンプで、
現在は廃墟と化している。
再び海まで降りて、
今度は小鴨津川を遡る。
中流域には広大な工場の廃墟跡がある。
標高403.9mの御三流山の頂を望む露頭。
ここが御三流鉱山だ。
少しでも遺構が無いか、付近を歩く。
上流の川向うに廃祉が見える。
鉱山跡に到達した。
川を渡って廃墟に近づいてみよう。
苦労して渡渉すると、
そこには火薬庫のような小屋の廃墟があった。
しかし近辺に遺構は皆無だ。
御三流鉱山の廃祉は非常に少なかったが、
山菜取りに入山した古老に確認すると、
3,40年前には大きな穴(=坑道)が残っていたとのこと。
この山中のどこかに坑口があるのかもしれない。
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