排気坑の直上風景




共栄の沢沿いに登るとまずは小屋の廃墟が現れる。
右岸の斜面に埋もれるように、
存在する。 小屋

小屋の内部は資材が乱雑に置かれ、
特に遺構は無い。
入口のゲートが手動のクランクで回す大型のタイプだ。 内部


沢は水温が高く、この時期湯気も上がっている。
白い湯の花が流れ、
さながら温泉の川のようだ。 温泉


右岸の川岸に坑口を発見した。
積雪を掻き分け、
温泉川を遡る。 坑口


脇から吹き出す泥の流れる坑口。
密閉されてはいるが、大量の水が湧きだしている。 坑道


沢の最上流にも坑口らしき遺構が見える。
相変わらず水温は高い。
接近してみよう。 上流


第2の坑口は少し大きく、木材で封鎖されている。
付近でも硫黄臭が激しく、
流れ出る湯水は白く濁っている。 坑口


坑口から吐出する配管の、
破れたゲートバルブからは温泉水が漏れ出している。
更に臭気は激しくなった。 温泉水


坑門に意匠は無く、
帯石と笠石がデンティル形状となっている。
木材の隙間から内部を見てみよう。 坑門

坑道内は数m奥で密閉されている。
井桁に組まれた坑木の下部から、
ブクブクと硫黄臭と共に温泉水が噴出している。
ウェアにも臭気がこびり付くほどの異臭だ。 坑道

坑口から這い出て斜面を見上げると、
遥か上部に廃祉が見える。
選炭施設か送風施設か・・・。

苦労して斜面を登りきると、
そこには小屋の廃墟が現れた。
これは送風機室の関連ではないだろうか。 廃墟

スレートの小屋は劣化激しく、
内部には何もない。
積年の豪雪で今にも潰されそうだ。 制御室



小屋の奥には鉛直に伸びる円柱の廃墟がある。
これは排気坑で間違いない。
RCの裂け目から内部を覗いてみよう。 排気坑

垂直に下る奈落の穴。
埋没しているようだが、
先ほどの川沿い坑口以下まで続いているのだろう。 穴



坑口から見上げた斜面の廃墟に到達した。
足元は45度以上の急斜面で、
先ほどの穴といい、地に足が着かない気がする。 排気施設







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排気坑
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