幾春別炭鉱 人道隧道跡 探検: 北の細道 人道隧道

幾春別炭鉱でT字隧道に潜る




北海道三笠市

水力採掘とは炭壁面に高圧水を噴射し外部より炭壁を破砕し、
同時に炭層の割目に圧入し内部の剥離作用によっても破砕する方法だ。
必要な水圧は30〜120kg/cm2にも及び、有効噴射水量は1.3〜2.5cm3/分程度とされる。
破砕された石炭は水と共に坑道上のトラフまたはパイプによって自然流下された後、
水と共に地上に押し上げる。

特徴としては、広範囲の炭層に有効、普通採炭の3〜4倍の生産効率、
低コスト、炭塵・ガス爆発・労働衛生などの保安上優れていることが挙げられる。
但し、カッペ採炭など長壁式の採炭法では実収率が少なくなり、
適した採炭法との組み合わせが重要となる。

  明治19年(1886年)に開坑した幾春別炭鉱は、
道内最古の竪抗が現存し、
当時は三笠で最も活気があった地域であった。

昭和31年(1956年)に閉山するまで、
ピーク時には18万t/年の出炭を記録した。


大正8年に建立された幾春別川沿いの竪抗、
そして大正9年開坑の錦抗はメジャーだが、
今回の探索対象は「隧道」である。
炭住街から続く小さな穴はどこへ向かうのか。

向かった隧道跡には、
この時期ならではの光景と、
予想外の結末があった。




隧道跡・氷筍・坑内分岐・・・



坑内分岐
( ̄u ̄;)坑内分岐



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