私(塾長)は小学5年生の4月、近所の会館に新設されたそろばん塾に通い始めました。
(余談ですが、ここの会館では冬の期間はそろばん塾は閉鎖されていました。春から秋までの雪のない期間だけ塾は開設されていたのです。冬期間は先生が通って来られないほど田舎だったのです。又当時は3年生でかけ算九九を学習していたため、珠算塾への入学も4年生以上しか認められませんでした)
珠算を習い始めてから数ヶ月経った頃(珠算のレベルはもちろんまだまだ…の頃でしたが)、小学校の算数の時間にかなりの分量の計算問題(多分分数の乗除算だったと思います)が出題されたのです。
ある程度の時間が経過し、終了した私は顔をあげました。ところが他のみんなはまだ下を向いて計算問題に取り組んでいるのです。クラスで勉強ではトップレベルと見られている人たちですら、まだ計算中だったのです。私は「自分が1番早い?まさか?そんな訳はない。しかしどう見てもまだみんな計算中だ。こんなに早く終了できるなんて…、これはもしかして(自分は)間違ったことをやっていたのではないか?」と自分の計算結果を疑い、数問見直しをしてみました。でも、どうみても自分の計算は間違ってはいなかったのです。あれは私にとって信じられない出来事でした。
珠算はまだ僅かな期間しか学習していませんでしたが、計算力はそれなりに(結構)付いてきていたものと思います。あのときの感動は今でも忘れられません。これを契機に私は徐々に算数・数学に自信をもつことが出来るようになっていったのです。
珠算・暗算の上達が最終目標ではなく、『学校での算数・数学、さらに他の科目の学力の向上の基礎となっていくような珠算・暗算学習。』 それが当アカデミーの狙いです。
最近私立中学の入試を受けた生徒達から、「算数の計算を要する問題が多く出題され、計算が速くできるからとても助かった」という報告を受けることが多くなりました。高校生になった子達からも、「特に数学のとき計算が速いからすごく助かっている!」と聞くことがよくあります。珠算で培われた計算力が子ども達の学習にかなり好影響を与えていることが裏付けられ、嬉しいかぎりです。
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当アカデミーで珠算・暗算を学習する子供達にも、あのときの私の感動を味わってもらえたら…という気持ちでいつも指導にあたっております。
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