漁父之利(「戦国策」) 問題

 中国Chinaは、紀元前8世紀から紀元前3世紀まで戦乱変動が続いた。春秋戦国時代とよばれている。その戦国時代に蘇代は燕(えん)の昭王の信任を得て、燕(えん)のために遊説をしていた。ここでは、趙(ちょう)が燕(えん)の攻撃を準備していたが、蘇代はその攻撃を中止させることを使命としていた。本文を読んで後の問いに答えなさい。

 ※ 問題本文はすべて横書きかつ白文です。問題に取り組む前に、予め教科書などで訓点付きの本文を読んでおいてもいいことにします。
 

趙 @且伐燕。蘇代為燕謂恵王曰、「 a今者 b来過易水。蚌 c出曝。而鷸啄 d肉。蚌合而箝其喙。鷸曰、『 A今日不雨、明日不雨、即有死蚌。』蚌亦謂鷸曰、『今日不出、明日不出、即有死鷸。』 B両者不肯相舎。漁者得而併擒之。今趙且伐燕。燕趙久相(★)支、以敝大衆。臣恐強秦之 C為漁父也。願王之熟計之也。」恵王曰、「善。」乃 D。(『戦国策』)


 ★支…「攻」「交兵」が正しいという説もある。

問1 a今者・cの読みを送り仮名が必要なものはそれを含めて記しなさい。★★
   b・dの指すものはそれぞれ何か。文中の語句で記しなさい。★★

問2 @且伐燕を書き下し文で記しなさい。★★

問3 A今日不雨、明日不雨、即有死蚌について、
  (1)Aを書き下しなさい。★★
  (2)「有死蚌」とは具体的にはどういうことか。簡潔に説明しなさい。★★
  (3)蚌がそうなるのは理由は何か。簡潔に説明しなさい。★★

問4 B両者不肯相舎について、
  (1)すべてひらがなで書き下しなさい。現代仮名遣いでもいいことにします。★★
  (2)「両者」と「相舎」の意味を明確にして、口語訳しなさい。★★

問5 C為漁父はどういうことのたとえになっているのか、説明しなさい。★★★

問6(1)この話から生まれた「漁夫の利」という成語の意味を25〜35字で記しなさい。★★
  (2)この話から「漁夫の利」という成語できたが、これからでき、(1)と同意味で使われる他の成語は何か。★★



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