POWER FC with FC COMMANDER                            


概要

現在私が乗っているFD W型は、車検対応マフラー交換だけでもエンジンブローする可能性がある 非常にあぶない車らしいです。これは雑誌とかKNIGHT SPORTSさんの資料より得た情報です。 マフラー交換するとノーマルCPUのデータではブーストカット発生。燃料不足になってしまうらしいです。 そこで、CPU交換となるわけですが、FD W型からはCPUが16Bitになってしまい、パーツメーカー の解析が遅れてなかなか発売されない状態が長いこと続きました。 去年くらいからぼちぼち各社から発売されてきましたが、マフラー交換のためだけに高価なCPUを購入 するのがちょっと疑問で購入を見送っていました。
そこに、私が崇拝するアペックスさんからPOWER FCが発売される情報が入って来ました。 それまでは、GT-Rとかシルビアなどの日産車と一部のトヨタ車しか対応されていなかったPOWER FC。 私は指をくわえてうらやましがっていましたので、これはかなりの朗報でした。

POWER FCはFCコマンダーを接続すると自分でデーターをいじれるという俗に言うフルコンです。 自分でいじるのは恐い人(私もそう)、ちゃんとしたセッティングをしたい人はエクセルショップに持っていく と現車合わせでセッティングしてくれます。(ちなみに私の住んでいる近くにもエクセルショップあります)     

それに、なんと言っても安い!!本体98000円+コマンダー45000円=143000円でフルコンが手に 入ってしまうのです。しか〜も、ノーマルのCPUは手元に置いたままです!!他社のほとんどのCPUは、 ノーマルCPU下取りですから、それに比べれば、「本当にいいの?」と思うくらいの値段です。
気になる燃費ですが、この前驚きの10.6Km/Lが出ましたので悪化はしてないと思います。(^ー^)ノ
このPOWER FCを私は通信販売で手に入れました。

ここが○

まず、FCコマンダーに表示されるデーターがかっこよく、ありがたい!表示可能項目は、
・インジェクター開弁率
・点火時期リーディング
・点火時期トレーディング
・エンジン回転数
・車速
・過給圧
・ノッキングレベル
・水温
・吸気温
・バッテリー電圧です。
(すごい!!)
以上の項目の中から任意の1又は2又は4又は8項目を同時に表示できます。当然項目数が多いほど、 表示が小さくなってしまいます。なお、全ての項目についてピークホールドが可能で、表示の仕方は数値 または、横軸を時間、縦軸を「チャネル1に選んだ項目の大雑把な目盛」りとしたグラフ表示の2とおりがあ ります。私は特に水温計と吸気温計がありがたかったです。また、表示項目に回転数と過給圧を選んでグ ラフ表示すると、けっこう面白かったりします。

そして、なんといってもセッティングデーターを自分でいじれる。
設定可能項目は、
・点火時期マップの変更(リーディング、トレーディングで各々設定可能)
・燃料補正マップの変更
・燃料基本噴射時間の補正 (エンジン回転域、圧力信号電圧別の2通り)
・インジェクター噴射補正(ローター別、プライマリ−セカンダリーインジェクターの噴射比率)
・過給圧(2種類メモリー可能、1種類ごとにプライマリー、セカンダリー各々設定可能。)
・加速増量補正(アクセルを急に踏み込んだときの燃料増量補正)
・水温補正、クランキング時の燃料噴射補正(それぞれ水温別に設定可能)
・エンジン回転数(レブリミット回転数、アイドリング回転数設定)

結果として、速くなった!!
ノーマルと同じ過給圧設定でも体感もそうですが、実際にゼロヨンのタイムも0.3秒は縮まりました。
この時はマフラーも同時に交換したので一概にPOWER FCだけの効果とは言えませんが....

過給圧設定がプライマリーとセカンダリーベツベツに設定可能
これは他のブーストコントローラーでは不可能だと思います。(出来たりして...) 設定の仕方では、スムーズな車にしたりドッカンターボにしたり出来ます。 私は普段はノーマルより0.5キロずつ低い設定にして車をいたわっています。

シーケンシャルターボコントロールをキャンセルできる。
FCコマンダーの「etcのFunction select」の画面でseq.turbo contorolをナシに設定すると、なんと!! シーケンシャルターボコントロールがキャンセルされて、ただのツインターボになります。 これはおもしろいですね。乗った感じとしては思ったより低速トルクが無くなると言うことはありませんでした。 シングルからツインへの切り替わりが無くなり、スムーズに加速して行きます。

上記のシーケンシャルコントロールキャンセルの件、これは私があるHPを見て得た情報なのですが、本当のところは??なので真相がわかるまでは試さない方が良いと思います。低回転の立ち上がりが、「コントロールアリ」とあまり変わらないのでもしかしたらずっとシングルのままかも??

ここが×

欠点としては、ノーマルに比べてフェイルセーフが弱いようです。車に異常が起きたときの安全性制御が弱いのです。 特にノッキングが発生しても点火時期がリタードされないのは恐い!但し、そのかわりにノッキング等の異常があった場合は排気温度警告灯が点滅して知らせてくれます。 あと、ハイオク専用車になった?らしいです。ノーマルでは点火時期が調節されたりしてレギュラーでもある程度 安全に走れるようですが、POWER FCの取り説にはしっかり「レギュラーガソリンを使用するとエンジンが破損 します!!!」と書かれています。まあ、私はレギュラーなんか入れたことありませんケド。 もう一つ欠点は、POWER FCには「デチョーク」機能がありません。これは、ノーマルCPUにある 機能で、アクセル全開でセルを回すと燃料無噴射状態になるものです。プラグがカブった時につかう機能です。 ちなみに、私はいまだかつて一度もプラグがかぶったことはありません。
あと、人が言うにはレスポンスがノーマルCPUより悪いみたいです。私は当然わかりません。(鈍感)